わたしのハンドメイドに対するコンプレックス | 浅草橋駅徒歩2分のハンドメイド教室|カフェ&ワークショップ みちくさアートラボ

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カフェ併設のお教室として東京都台東区浅草橋にリニューアルオープンしました☆トキメくものをみんなで作るワークショップ!写真を使うフォト雑貨、透明樹脂(レジン)アクセサリーやUVレジン、羊毛講座など。作り方は勿論、材料や購入先、テキスト本等も紹介☆初心者の方歓迎!


テーマ:
みちくさアートラボ、ぶきっちょ担当シイナです。

わたしは、手先が器用ではありません。
不器用です。
だから、これまでにも、「不器用ですよー」と何度も書いてきました。
世に出なきゃ意味がない。わたしが過去の仕事を通していま思うこと。
ハンドメイドと料理とお金の話
あなたの「お母さん」はハンドメイドが得意ですか?
みんなが違うゴールを目指す場所
子どものころ憧れていた職業
アイデアじゃなくてニーズである

最初は本当にアクセサリー作りの何にもできなかったし、超ヘタクソでした。

ですが、なんだかんだでかれこれ10年近くやっていると、いつのまにか上手になってしまうものだし、講座でわたしがデモストレーションをすると(実際に目の前で手を動かしてやってみせる)、「すごい〜」「さすが!」「なんでこんな簡単そうにできるのー?!」「シイナさんの手が欲しい!」という歓声があがることもあるんです(笑 ※ときどきですよ

「やっぱりシイナさんは器用だから」とか「何でもできますよね」なんて言われると、「そんなことないですよー、わたし不器用です」ってお答えしていたのですが、最近はそう答えるのも違う気がして(だって、上手にできるから)、あまり「不器用です」っていうアピールはしなくなりました。

ですが、やっぱり自分では、不器用だと思います。
はじめてやることは絶対失敗するし、覚えるまでに時間がかかります。
こうして色々なことが出来るようになったのは、「練習したから」にほかなりません。
すごく頑張って勉強した、というよりも、いつのまにか上達していた、という感じですが。

そんな「器用さ」にはコンプレックスのあるわたしだからこそ、「なんとか簡単にできる方法はないだろうか?」とか「どうやったら失敗が減るだろうか?」とか、そういうことをひたすら考えてきました。
だからこそ生まれた裏技的なものや、固定概念にとらわれない自由な発想で、モノづくりに取り組んでいます。
「あぁ、不器用でよかった!」という、弱点が強みに変わる瞬間です。


わたしがひどく「手作業」にコンプレックスを持っているのには子どもの頃からの背景があります。

わたしは、生まれつき「多汗症」という病気でした。
あまり知られていない病気ですが、手に汗をかく病気です。
汗をかくといっても、「汗っかき」とも違うし、「緊張して手に汗をかく」とか、そういうものとは違います。
精神的な影響とは関係のないところで、身体機能の失調によって手のひらから汗が出るものです。
軽度のものから重度のものまであり、症状によってグレードがあるのですが、わたしのグレードは一番重度のグレードでした。
重度のグレードになると、「日常生活がおくれない」というレベルになります。
学校では、テストの答案用紙はびしょぬれになって破ける、という状態です。

自身で気づいたのは、小学校1年生のときで、登校時、6年生のお姉さんが手をつないでくれるのですが、わたしとお姉さんの手のひらの間に、タオルをはさまなければ手をつなげなかったことで、「あ、わたしは人とは違うんだ」と、思いました。

もちろん、そんな状態なので、とにかく「手を使うこと」は、すべて苦手でした。
洋服のボタンすら、すべってしまってとめられません。
学校の「工作」なんか地獄のような時間なわけです。
なので、常に「紙モノ」や「手作業」からは、遠ざかって、生きてきました。
細かな作業なんて、わたしが関わってはならない世界なのだと。


そんな病をかかえていましたが、幸いなことに周りの理解があり、精神的に悩んだりすることはありませんでした。
たとえば、学校の体育で手をつなぐ競技があれば、タオルをはさむ、など工夫をしていました。
「手をつなぐ」ということは、親密な関係のコミュニケーションの第一歩なわけで、ドキドキしながら手をつなぐという体験は、わたしにはめぐってきませんでした。
ですが、年ごろになり、彼氏ができても、最初に「わたしはこういう病気なの」ということを言ってしまえば、だからといって嫌われることもないし、病気のせいで人間関係に問題がおきたことはありません。
わたしは周りの理解と自分の努力で、「はずかしい」とか、そういう問題はクリアしていました。
(まぁ、そうせざるを得なかった結果であり、悩んだこともありましたが。)

そうして「手作業」とは無縁の暮らしをしながら大人になり、仕事を選ぶときがきました。
ここで、問題がおきました。
選べる仕事が減ってしまうのです。
紙を扱う仕事はできず、レシートを渡すとか、何かを包む、なんてのは一番出来ない分野です。

わたしは、当時「写真」が趣味でした。(いまでも趣味です)
だから、写真は、仕事にしたいくらい好きなものでした。

そして、東京へきて一番はじめにしたアルバイト先は、現像所。
まだデジカメのない時代のことです。
このアルバイト先で、わたしは銀塩写真(普通のプリントされた写真)をお客さまから預かり、スキャナーで読み込んでデータにし、プリクラの枠のようなかわいいフレームをつけて、シール用紙にプリントする、という商品を作っていました。
写真を触るときは、綿手袋をしますが、その綿手袋を通りぬけて汗は滴り落ちます。
わたしは、はじめて自分で「やりたい」と思った仕事を諦めるしかありませんでした。

実際には、気をつけなければならないのは銀塩写真をスキャナーに置くそのタイミングだけで、あとはパソコンでの作業なので、手袋を何度もかえながら、なんとか仕事はこなしていました。(もともと、年賀シールという期間限定の短期アルバイトでした)
ですが、短期ではなく今後も続けていくとなると、シール用紙を機械に取り付けたり、ネガフィルムを触ったりなど、少し難しい仕事も覚えなければならないので、当然ながら「写真」なんていう、超「紙モノ」には、関わってはならないのだと思い、とても悲しかった思い出があります。
今では、デジタルなので、「写真=紙」というイメージはありませんが、20年以上前は、写真といえば紙だったのです。

そんな悲しいこともありましたが、この仕事で得たすっごくよかったこともありました。
それは、パソコンを使えるようになったことです。
パソコン自体もまだ普及しはじめの時代で、パソコンの中に写真を取り込めるとか、パソコンの中で絵を描けるという経験は、わたしにとって人生を変えた神の恵みのような体験でした。
だって、パソコンの中なら、汗で汚れることがないから。

衝撃的な出会いでした。
わたしは、わたしにできる仕事はこれしかない、と思い、パソコンに夢中になりました。
独学でホームページの作り方やデザインを覚え、仕事にすることができたのです。

こうして自分にできる仕事をしながらも、根本的に解決する方法を考えてはいましたし、普通の日常生活を送りたいという気持ちはずっとありました。
やりたい仕事を諦めたことの悲しさも忘れたわけではありませんでした。

そうして決心したのが、この症状の原因である「交感神経を遮断する」という手術です。
この手術は、今では保険適用になっていますが、当時はまだ自費治療のみでした。
もちろん、これまでにも、外用薬や電気を流すような治療はしていましたが、重度の多汗症となると全く効かないのです。

また、この手術は大きな後遺症が残るリスクのあるものでした。
そのリスクを抱えてもやりたい、と決心し、23歳くらいの頃に手術をしました。

全身麻酔下で、内視鏡を使って、肺の裏あたりにある交感神経を切断するというものです。
手術自体は日帰りで数十分で終わります。あとは後遺症がないことを祈るばかりです。
手術の効果はすぐに表れ、全く手のひらから汗がでなくなります。
だって、汗を出す神経そのものを遮断しているので当然です。
そして、手がカサカサになります。ハンドクリームが手放せなくなります。
乾燥しすぎて、モノがうまくつかめません。ですが、この効果は、わたしにとってとても嬉しいものでした。
幸い、大きな後遺症は出ず、わたしはこの手術をしてよかったと思っています。
ですが、後遺症によってより悩みが大きくなることもあるので、安易にすすめられない手術です。

ちなみに、手術は右手のみ行い、後遺症の出かたを1年間見てから、やりたい場合は左手も行います。
最初は驚くような効果で、はやく左手もやりたい!と思っていましたが、右手のカサカサを左手の汗で押さえるということもできるし、だんだんと左右の差がなくなってきそうだったので、わたしは右手のみしか手術をしていません。
左右で汗の出方が全く違うので、慣れないと最初はすごく変な気分です。
手のひら以外にも、額や脇の下からの汗もでなくなるので、サウナにはいって左側だけダラダラ汗を流していても、右側はサラッサラなのです。
なんだか変ですが、人から見て気づかれるものでもないので、気にせずに慣れました。

そして手術をしてから20年近くたった今では、術後、「年々左右のバランスがとれてきている」ということに気づきました。
いまでは右手はカサカサになならないですし、左手から汗が滴ることもありません。
これは、数年をかけてだんだんと変化していったものです。

そんな重大決心(?)をして、晴れてわたしは、多汗症を克服し、「日常生活に困らない」手になりました。

お店でレシートを受け取るときに迷惑をかけることもないし、コピーを取るとかそういった紙を使う仕事もできるようになりました。
これだけで充分な結果でした。
わたしは、「普通の生活に困らない」レベルの手作業ができれば充分だったので、それ以上のことは何も望んでいませんでしたし、考えてもいませんでした。
手から汗が出なくなっても、手作業を好んですることはなかったですし、自分に縁のある世界だとも思っていませんでした。
それが、10年後、超手作業な、「ハンドメイドの世界」へ飛び込むとは、全く予想もしていませんでしたし、とっても不思議な結果でした。

手作業から逃れて暮らしてきたわたしは、ハンドメイドを初めても、超不器用でしたし、チャレンジしてみても失敗を多くしました。
ですが、失敗できる状態(誰かに迷惑かけることもないし)というのも、わたしはなんだか嬉しく、何度も何度もチャレンジしました。
最初は、そんな「超武器用な人でもできるハンドメイド」で、みちくさアートラボのメニューを作っていました。

そんな「不器用だから」というコンプレックスを飛び越えてお越しいただく方に「より簡単に」「便利な」方法をお伝えしたい、という思いで、いろいろな方法を開発してきました。
そしてだんだんとわたし自身のスキルがあがることで、より広い分野のハンドメイドやクラフトに繋げることができたし、今では、「器用」と言われるまでになりました。
いやー、不思議なもんです。わたしが器用なんて。

ともかく。わたしは今でも心の中で「不器用コンプレックス」を持っているし、だからといって諦めることなく何とかできる方法をお伝えしたいと思っています。

少しづつ、自分の手でカタチを作っていくことは、とってもドキドキします。
わたしが10年かけて「できるようになったこと」は本当にたくさんあります。
みちくさアートラボの店内いっぱいに広がっています。

「不器用だから…」と思っている方も、練習すれば少なくともわたしと同じレベルにはなれます。
(資質的にやっぱりわたしは手先は器用ではないですし)
だから、勇気を出して新しい世界へ飛び込んでお越しいただく方大歓迎です。

もしもなにか、身体的、精神的弱点があったとしても、わたしは何とも思いませんし、何かできる方法を知恵をしぼって考えようと思っています。

弱点でいっぱいなわたしだけれど、そのひとそのひとが出来ることで輝けるよう、いろいろな引き出しを持ちながら、日々研究しています。

わたしの、ハンドメイドに対する不器用コンプレックスは一生消えないと思います。
ですが、いろいろなことを超上手にできます。手をたくさん動かして、できるようになったからです。
そして、諦めた仕事である写真と夢中になったパソコンの仕事は、いまでもわたしを支えるモノの一部となっています。


「こんなわたしにも出来るかな?」と思いながら、第一歩を踏み出せない方におすすめなのが、「基本のピンワーク講座 」です。
ほんとにほんとの基本。本にも載ってないような基本の話からスタートします。
いまでは、アクセサリーを買うことはほとんどなくなりました。ぜんぶ自分で作れます。
何からしたらいいか分からない、そのハードルを一緒に超えたい という講座です。

P.S.思い出しながら書いてたら超長くなってしまった。5000文字越え〜。当時の苦労と悲しみが炸裂しています(笑
そして、多汗症と、自律神経に関わる病を今現在も抱えている ことととの因果関係は分かりませんが、何らかの関係があるのかもとは思ったりします。わたしの冷え性とか低血圧とか偏頭痛とかも、関係があるかもしれません、なんとなくですが。それも含めて、わたしの体質みたいなもので、QOLをあげる選択をひとつづつしていきたいと思います)

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