わたしの趣味のひとつは、映画館にいくことです。
映画館というのは、ほかになにもできないから、「集中」できるんです。
ほかのことは何も考えなくていいから楽なんです。
だから、わたしにとって、ほかでは味わえない時間が、映画館で過ごす時間です。
時間が2時間あったら、一番に思いつくのが、映画館にいくこと。
昔は、B級映画がすきで好みも偏っていたのですが、最近はもう何でもよくなりました。
どんな映画でも好きです。
さて、先日は、「何者」というを見ました。(ネタバレなし)
これは、予告編がすごくかっこいい。
就職活動中の大学生の話で、男女5人が就活対策本部と名付けた部屋に集まり、それぞれが抱く思いが複雑に交錯し、折り合いをつけ...という青春群像劇っぽいもっと爽やかな映画なんだろうな〜と思ってみに行ったら、とっても闇が深くて、見終わったあと、「ホラー映画か...」と思うほど、背筋が凍り付く映画でした。
ですが、改めて思うと、ごくごく普通のありふれた日常で、人間関係の中で「誰にでもある」「どこにでもある」光景で、だからこそ、それぞれの登場人物の心の葛藤に寄り添えたし、ゾワっとしたんだろうな〜と思います。
そのくらい、不思議と、それぞれの人物の中が、ちょっとずつつ「自分との共通点」を感じるキャタクラーや背景に仕上がっています。
(このゾワーっとしたカンジは、「パレード」という小説に似ています。これも、大分むかしに、ゾワーっとして夢中で読んだことがあります)
そして、それぞれの若者を見て、「反省」もしました。
自分の中にある、「こんなところがダメなんだな」ということを反省させられます。
ちなみに、ゾワーっとするけど、ハッピーエンドです。
さて、そんな「就職活動」を経験したことがないわたしではありますが、
仕事をしていく中で、「いいモノを提供したい」と「結果を出さないと後がない」の狭間でもがいています。
もっとブラッシュアップしたらいいものができるかもしれないとか、もっと経験を積んでからの方がいい結果を残せるとか、自分の提供するものにお金をいただく過程で、経験不足や自信のなさで前へ進めないときがあります。
誰にでもあります。
それでも、それを仕事にしていく以上、お金を稼げなきゃ、後がないんです。
小さくてもいいから結果を積み上げ、自分のものにしていくしか、認められる術がありません。
誰だって、アタマの中にあるうちは傑作なんです。
自分の弱点を認め、変わる勇気を持ち、理想の自分に近づくために努力を重ねていこうと、しみじみと思います。
主題歌がキャッチーです。
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