またもやマーケティング関連書籍のおハナシです【書評】『売れるもマーケ当たるもマーケ』 | マーケティングブログ@Arty-CO 

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こんにちは。Artyマーケティング担当です。


前回に引き続き、マーケティング関連の本のおハナシ。

今回は、アル・ライズさんの『売れるもマーケ当たるもマーケ マーケティング22の法則』です。

 

この本、実は、読んだのは随分前で、初版は1994年1月15日。手元にあるのも1997年4月15日の第7刷バージョン。あくまでもその当時の情報 ということを踏まえ、読んでみるべきでしょう。(まぁ、多かれ少なかれ『書籍』って『雑誌』と違ってそういう所、ありますよね。)

 

内容はいわゆるマーケティングの王道。事例をまじえ、『法則』として22種類が挙げられています。事例が多いので、書かれている内容をイメージしやすく、ハードカバーでちょっと敷居が高そうですが、案外サラッと読み進めることができます。

 

 

例えば、 第1章

『一番手の法則』一番手になることは、ベターであることに優る

 

少し前、某女性政治家さんの『一番じゃなきゃダメですか〜?』との発言が、瞬く間に有名になった。という話題がありましたが…

 

この本に書かれているのは、まさしくコレで、「他社(他ブランド)よりも 『勝ってますよ』」ではなく、そのカテゴリーでTOPにならないとダメ・一番じゃなきゃダメ というハナシ です。

(ま、もちろん 政治家さんの言わんとしている内容とこの本は、若干論点が違うのですが)

 

 

 

日本でいちばん高い山 は知っていても、2番目は?
日本でいちばん大きい湖は知っていても、2番目は?
日本でいちばんInstagramのフォロワーが多いタレントはは知っていても、2番目は?

 

 


『2番目』の知名度は、TOPに比べて、どれだけ違うか おわかりいただけると思います。

そして、『マーケティング』の範疇を『売れる仕組み作り(≒販売促進)』とするなら、この差が売上の差につながることもお分かりいただけると思います。

 

 

繰り返しになりますが、『勝っています』と山のように伝えることよりも、『いちばんです』と、たったひとつ伝えることの方が、圧倒的に効率的に・有利 ということです。

 

 


この本では、こういった『法則』を22個集めてあります。

もちろん掲載されている22の法則だけですべてがうまくいくワケではありませんが、この本は、具体的な手法を知るためのもの・マニュアルとして使えるものではなく、それ以前に知っておくべき『概念』を理解するためのもの と考えるべきでしょう。

 

その意味ではタイトルの通り『法則』であり、自分の(自社の・自ブランドの)置かれている環境で、どう活用するのか?がポイントになると思います。

 

ただ、こういう内容を理解しておくことは、マーケティングというものの理解を促し、実務の場面で使えるようになるためには、必要なことだと考えます。

 

ゼヒ、ご一読を!

 

 

 

 

具体的な『方法』の前に『法則』を覚えてしまうと後がラクですよ。

 

Arty