現在、公開中の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を観て来ました。
まず驚いたのは映画館に押し寄せる行列、行列、行列です。
あの「鬼滅」現象がふたたび映画館に戻ってきました。入館すら大行列の波です。
私が見たのは土曜日17時の回でしたが当然のように、ほぼ満席。IMAXなど、まっさきに売り切れています。
ただ「鬼滅」が子供連れが多かったのに対し、「エヴェ」は若い男友達とかカップルが多いのが違い。まあ、そりゃそうです。
さて、肝心の映画ですが、いやぁ、すごいものを見せてもらいました、というのが正直な感想です。
そのうち整理がついたら、ネタバレ全開で色々書きたいところですが、今回は公開間もないこともあり、ネタバレなしでいきます。
ちなみに私は、TVアニメも、新旧の劇場版も全て見ています。その前提で以下はご覧ください。
本作の素晴らしいところは、すべての登場人物について、感情面での決着がキッチリついているところです。
あー、あの人って、こんなことを思っていたんだな。
そういうえば、この人はこういう人だった。
あの人の行動には、こういう意味があったんだ。
そんなひとつひとつのことが、主要人物だけでなく、周辺のキャラクターにさえ、まんべんなく心くばりされているのです。
何しろTVアニメのスタートが1995年。そこから見始めている人に対する目配りすらあります。
本作のような作品は、えてして「期待はずれだった」とか「がっかりだ」という声が多くなりがちです。
シリーズが長いだけ期待感も高まるからです。
それが某映画サイトの評価も異様なレベルの高評価。レビューもほとんどが「ありがとう」「さようなら」の嵐です。
それは本作が長きにわたり作品に感情移入し、共感してきた人たちにとって、最高の解答になっているからでしょう。
映画のカタルシスは、物語の決着だけでなく、感情の決着にもあることがよくわかりました。
そんな映画なので、少なくとも、新劇場版の「序」「破」「Q」は見てからの鑑賞をおすすめします。
映画のポスター。まさか、このポスターにまで伏線が貼られていたとは。
ということで。
ありがとう、さようなら、すべてのエヴェンゲリオン。
210315