まさかと言うべきかやはりと言うべきか
過激且つエキセントリックな活動で知られるサブカルアイドルグループBiSが解散を発表しました
ちょうど1ヶ月前突如初代BiSが1日復活して世間を賑やかせました
まとめはコチラ↓
同じ名前を冠してるグループが現役なのに、過去在籍メンバーで1日とは言え復活するって現役世代が順調だったらまず起こりえないムーブなわけで
そこからわずか1ヶ月の間にWACKからジュンジュンが退社し、今回の解散発表
この頃には既になんらかの動きがあったと考えるのが妥当でしょう
BiSはなんせ1期の活動があまりに鮮烈でした
世間的にはBiSHのが印象強いと思いますが、そもそもサブカルアイドルの道を切り拓いたパイオニアはBiS
始祖であるももクロの興した土壌を土足で蹴り散らかして、完全にジャンル化した、恐らく将来的にもずっと語り継がれるであろう伝説の存在です
んで、武道館で彼女達が解散した後にすぐ産まれたのが新BiS
武道館1期解散ライブレポはコチラ↓
新BiS面白かった
空手家ゴ・ジーラがマジでウルトラマイペースでめちゃ好きでした
白塗りのキカ姉がいたり、意味わからん無軌道キャラペリ・ウブがいたり更に輪をかけて意味わからんももらんどがいたり、キャラ立ちは1期BiSに全く劣らなかった彼女達ですが、結果的に当時のWACK再編/シャッフル企画の中で解散
そんな強烈な先輩達からBiSの名を引き継いだ彼女達3期BiSですが、当時は妹分BiSHの人気絶頂期でもあり、最初から割喰った感があって
プロモーション含めほんまに「自給自足」を地で行くような地道なイベント出演が多かった印象
彼女達は過去BiSの有名曲はやらず自分達の時代の曲で勝負しててそこが抜群にカッコ良かった
「テレフォン」とか名曲もたくさんある
一方であの頃のロックンロールの名曲(ミッシェルとかブランキーとか)のカバー集を出した時はなんだかなー、となった
ファン層に合わせ有名曲でまとめた選曲は面白みも発見もなく、何より最もBiSらしくない「お客さんへの歩み寄り」が見えた
プロモーションしてもらえなかった事にも知名度伸び切らなかった一因はあると思うが、カバー含めてイマイチ中途半端な立ち位置に見えていた事は否めない。企画も過去の擦りが多くて斬新さはなかった
しかしてまだやれる事はあったように思う。彼女達の知名度なら捨て身で炎上して話題集める手もあったとも思う。それこそ1期BiSのように
だからこの選択はとても残念だ
特に唯一の3期オリメンであるトギーの頑張りは胸を打つものがあった
破天荒の極みでありBiSの象徴でもあった最初期オリメン、プー・ルイとは真逆にも思える実直真面目な性格
何事にも一生懸命だが、その性格が災いしてか枠を壊しきれないキャラでもあった。プー・ルイと激情の価値観バトルを繰り広げた1期に在籍したテラシマユフをどこか思い出す
ただ、そんな彼女が誰よりも辞めるグループBiSに於いて、プー・ルイすら超える在籍期間となったのはとても素晴らしい事だと思うのだ
時代の変容によりやれなくなった事たくさんの令和という時代を彼女は懸命に泳ぎきった
それは絶対にこれからの彼女の糧になるはずだ
BiSのように箱だけ残してメンバーが入れ替わるシステムはAKBや坂道、モー娘。等の地上アイドルには当たり前になってきたが、それゆえに過去と比べられ、過去曲が崇められるジレンマも内包する
利点もあるので難しいところではあるのだが、3期BiSは曲も引き継いでいないので、BiSを名乗らなければ求められるモノも変わり、違った未来があったかもしれない。逆に名前を引き継ぐならば曲は引き継ぐべきだろう。経緯知らずに見に来るお客さんからしたら「なんであの曲やらんのや」って必ずなるからだ。期待を裏切る襲名はマイナスプロモーションだろう
今回の解散は箱引き継ぎシステムが産んだ部分もあると思うので、運営さんはコンセプトとメンバーをよく吟味した上で活動方針決めてほしいと願うばかりである
BiSはラストライブも未定だが予定されており、現在決まってるライブも多数出演継続です
最後までがんばれ、BiS
そんなこんなで
tak