《ラスコーの壁画》
フランスの西南部にあるラスコー洞窟の内部に描かれた一連の壁画群。
およそ2万年前にクロマニョン人によって描かれたとされる。
1940年に飼い犬を探していた少年たちによって偶然発見された。
教科書でもお馴染みのラスコーの壁画。
一体誰が何の目的で描き始めたのか。
未だにその答えは明らかになっていません。
実はこんな理由で描かれていたのかも―
「なぁ、牛山(仮名)。話って何だよ?
こんな洞窟の中に呼び出して・・・・・お、おい!
お前、何で槍なんか持ってるんだよ!
ま、まさか、それで俺を・・・や、やめろ!
頼むから、殺さないでく・・・・・うっ!!」
数分後。
「・・・・・はっ!
何で俺は今洞窟に?
たしか・・・牛山(仮名)に呼び出されて。
そうだ!そしたらいきなり槍で襲ってきて。
あの野郎、どこに行きやがった。
あぁ、血がこんなに・・・・・俺は死ぬのか?
ちくしょう。こんな暗い洞窟で人生の最期を迎えるだなんて。
せめてアイツが犯人だということを誰かに伝えないと。
でも、どうやって?
(注:クロマニョン人には文字がありません)
そうだ!顔料は持ち歩いてたな。
あれを使ってアイツの絵を描けばいいのか!
・・・・・いや、待てよ。
もし、俺が死んだ後にアイツが戻ってきたとしたら。
絵を消されてしまうんじゃないか?
クソっ、どうしたら・・・・・あ、そうか!
犯人が牛山(仮名)だと指し示すヒントを描けばいいのか!」
こうして薄れゆく意識の中で、
彼が洞窟に描いたのが、牛の絵。
人類初のダイイングメッセージだったのです。
なお、似たようなシチュエーションは、古代のナスカでも。
「なぁ、ハチドリ山(仮名)。話って何だよ?
こんな砂漠に呼び出して・・・・・お、おい!
お前、何で槍なんか持って・・・・・うっ!!」
この彼もまた薄れゆく意識の中で、
砂漠にハチドリの絵を描いたのでした。
さすがに巨大に描きすぎてしまい、
ダイイングメッセージとは気づかれなかったそうな。