モーソウ11 《ラスコーの壁画》 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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《ラスコーの壁画》
フランスの西南部にあるラスコー洞窟の内部に描かれた一連の壁画群。
およそ2万年前にクロマニョン人によって描かれたとされる。
1940年に飼い犬を探していた少年たちによって偶然発見された。

 

 

教科書でもお馴染みのラスコーの壁画。

一体誰が何の目的で描き始めたのか。

未だにその答えは明らかになっていません。

実はこんな理由で描かれていたのかも―

 

「なぁ、牛山(仮名)。話って何だよ?

 こんな洞窟の中に呼び出して・・・・・お、おい!

 お前、何で槍なんか持ってるんだよ!

 ま、まさか、それで俺を・・・や、やめろ!

 頼むから、殺さないでく・・・・・うっ!!」

 

数分後。

 

「・・・・・はっ!

 何で俺は今洞窟に?

 たしか・・・牛山(仮名)に呼び出されて。

 そうだ!そしたらいきなり槍で襲ってきて。

 あの野郎、どこに行きやがった。

 あぁ、血がこんなに・・・・・俺は死ぬのか?

 ちくしょう。こんな暗い洞窟で人生の最期を迎えるだなんて。

 せめてアイツが犯人だということを誰かに伝えないと。

 でも、どうやって?

 (注:クロマニョン人には文字がありません)

 そうだ!顔料は持ち歩いてたな。

 あれを使ってアイツの絵を描けばいいのか!

 ・・・・・いや、待てよ。

 もし、俺が死んだ後にアイツが戻ってきたとしたら。

 絵を消されてしまうんじゃないか?

 クソっ、どうしたら・・・・・あ、そうか!

 犯人が牛山(仮名)だと指し示すヒントを描けばいいのか!」

 

こうして薄れゆく意識の中で、

彼が洞窟に描いたのが、牛の絵。

人類初のダイイングメッセージだったのです。

なお、似たようなシチュエーションは、古代のナスカでも。

 

「なぁ、ハチドリ山(仮名)。話って何だよ?

 こんな砂漠に呼び出して・・・・・お、おい!

 お前、何で槍なんか持って・・・・・うっ!!」

 

この彼もまた薄れゆく意識の中で、

砂漠にハチドリの絵を描いたのでした。

さすがに巨大に描きすぎてしまい、

ダイイングメッセージとは気づかれなかったそうな。

 


 

 

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