日本の巨大ロボット群像 | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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京都市文化博物館での開幕を皮切りに、

福岡市美術館、横須賀美術館、高松市美術館を巡回した展覧会、

“日本の巨大ロボット群像”が現在、サンシャインシティで開催されています。

 

 

 

今や日本を代表するアニメの1ジャンルとなった「巨大ロボットアニメ」。

そのデザインや映像表現の歴史を辿る展覧会です。

 

さて、記念すべき元祖巨大ロボットアニメは何なのか?

その答えは展覧会の冒頭で紹介されていました。

 

 

 

1956年に漫画の連載が開催された横山光輝の『鉄人28号』です。

実は、アニメ化されるより前に、1960年にテレビで実写化されていたのだそう。

 

 

 

・・・・・・・・・いや、誰だよ(笑)

鉄人28号感がまったく無いうえに、なぜかロボットなのに内股です。

なお、着ぐるみ(?)の中に、人が入っていたため、

そもそも巨大ロボットではなく、等身大のロボットだったとか。

人気は無かったようで、物語が完結することなく、全13話で終了したそうです。

アニメ化されたのは、その3年後のこと。

リモコンによって操作される巨大ロボットという設定が、

当時の子どもたちのハートをがっつり掴み、人気を博しました。

かくして「巨大ロボットアニメ」というジャンルの歴史が始まったわけですが。

その後の巨大ロボットアニメの方向性を決定づけるアニメが1972年に放映されます。

 

 

 

それが、『マジンガーZ』。

実際に巨大ロボットが存在していたら、

一体どのように使われるか、そのリアリティを追求しました。

その結果、「普段ロボットは基地に収納されている」や、

「巨大ロボットと操縦ユニットが合体する」、「バージョンアップする」・・・etc

巨大ロボットアニメのあるある(?)が、このアニメから多数誕生したのです。

 

なお、そんな『マジンガーZ』の大ヒットに続けと、

『ゲッターロボ』や『超電磁ロボ コンバトラーV』といった、

巨大ロボットが合体するアニメが続々と生み出されていきます。

 

 

 

そして、1979年。

ついに、そんな巨大ロボットアニメ史に新風を吹き込むあのアニメがスタート。

そう、『機動戦士ガンダム』です。

 

 

 

巨大ロボットそのものだけでなく、

巨大ロボットが現実に「いる」という、その世界観にまでリアリティを追求。

巨大ロボットを操縦する人々をリアルな人間像を描いたのです。

 

なお、ガンダムは全長18m。

会場では、その巨大さを実感できるよう、

全長18mの実物大ガンダム・・・・・ではなく。

 

 

 

ガンダムの設定画を18mに引き伸ばしたものが、床に貼られていました。

大きさはまぁ、伝わらなくはないですが・・・。

コレジャナイ感がありました。

一応、会場内の螺旋階段の途中までは登ることができまして。

そこから見下ろすこともできるのですが・・・・・

 

 

 

やっぱりコレジャナイ感。

ペラペラのガンダムなら、逆に見たくなかったです(笑)。

 

本展では他にも、『ルパン三世』に登場するロボット兵や、

『機動戦艦ナデシコ』の劇中アニメ『ゲキ・ガンガー3』などが紹介されていましたが。

 

 

 

『勇者エクスカイザー』や『新世紀エヴァンゲリオン』で育った身としては、

その辺りが紹介されていなかったのは、なんとも淋しい気持ちになりました。

あとは、『NG騎士ラムネ&40』や『元気爆発ガンバルガー』とか。

(おそらく前半のは権利関係の問題、後半のは知名度的なものなのでしょうが)

どちらかといえば、懐かしのロボットアニメのほうの比重が高く。

昭和アニメで育ったおっさんホイホイな展覧会という印象を受けました。

星

 

 

ちなみに。

本展では、巨大ロボットアニメに熱中した少年なら、

誰しもが一度は絶対に欲しがったアレも展示されています。

 

 

 

そう、超合金です。

自分も子どもの頃は、超合金のおもちゃで遊んでいましたっけ。

今さらですが、改めて考えると、超合金って何なのでしょう??

なお、会場ではこんなおもちゃも紹介されていました。

 

 

 

機動戦士ガンダムDX合体セット。

本家にこんな設定は無かった気が・・・・・。

原作クラッシャーにもほどがあります。

 

 

 

 

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