ヴェネツィア行ってみたらホントはこんなとこだった⁉ | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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先日発売された『芸術新潮』1月号は、お手に取って頂けましたでしょうか?

先日もお伝えした通り、ヴェネツィアを訪れ、

ヴェネツィア・ビエンナーレを中心に取材しまして。

その顛末を記事にしたものが、

第2特集「とに~水の都へ行く」として掲載されています。

 

 

8ページに及ぶ特集記事ではありますが、

ヴェネツィアで過ごした3日間は、観るものすべてが新鮮で、

紙面では、そのすべてを紹介することはできませんでした。

そこで今回は、記事では泣く泣くカットしたものから、

そもそも記事にするまでもないどうでもいい事柄まで。

ヴェネツィアに実際に行って感じたあれこれをご紹介いたします。

 

 

●とにかくカモメが多かった

 

 

 

街で目にする鳥といえば、ハトかカモメ。

スズメやカラスといった日本ではお馴染みの鳥はまず見かけませんでした。

ヴェネツィアに着いた当初は、

カモメが街中に当たり前にいる光景に、

異国情緒のようなものを感じていたのですが・・・。

 

 

 

↑街のいたるところにこのような注意書きがあり、

日本におけるトンビのような扱いであることが判明。

急激に自分の中でカモメに対する熱が冷めました。

これが俗にいう、蛙化現象ってヤツですね。

よく見れば、ふてぶてしい顔してますし。

 

 

 

●とにかく喫煙者も落書きも多かった

 

 

 

確かに、美しい街並みではありました。

どこを撮っても、写真映えします。

が、昭和にタイムスリップしたのかと、

錯覚するくらいに、路上喫煙者が多かったです。

おかげで、久しぶりに副流煙を浴びまくりました。

たった3日で、3年分の副流煙を浴びた気がします。

そして、落書きも街のいたるところに。

 

 

 

日中、街中を散策している時には、

落書きしそうな輩は見かけなかったので。

きっと夜になると、わらわらと現れてくるのでしょう。

ちなみに、そんな数ある落書きの中には、

日本でも一時期話題となったバンクシー風のものも。

 

 

 

・・・・・と思って、何の気なしに撮影したのですが。

帰国後、調べたらバンクシー本人による落書きだったことがわかりました。

まさか本物だったとは!

 

 
 
 
●とにかくパスタも多かった
 

 

 

イタリアと言えば、パスタ。

パスタと言えば、イタリア。

街のいたるところで、パスタが売られていました。

ちなみに、上の写真は街中でよく見かけたスーパーを撮影したもの。

日本でもお馴染みのロゴだなァと思ったら、なんとコープはイタリア発祥なのだとか。

さて、当たり前と言えば当たり前ですが、

スーパーで売られれていたパスタの種類は、日本の比ではありませんでした。

ヴェネツィアで販売されていたパスタの中には、こんなものも。

 

 

 

いや、誰が買うねん!

思わず関西弁でツッコみたくなりました。

HAPPY PASTAって。

 

それから、一部のスーパーでは、日本のうどんも販売されていました。

 

 

 

讃岐でも水沢でも稲庭でもなく、北海道うどん。

ヴェネツィアでは、「うどん=北海道」であるようです。

 

 

●トイレの流すボタンに感銘を受けた

 

こちらは、ペギー・グッゲンハイム・コレクションのトイレで撮影した写真。

 

 

 

トイレ自体は、日本とほぼ一緒ですが、

印象的だったのは、流すボタンの違いです。

『大』とか『小』とか文字は書かれておらず。

円の大きさで、大小を表していました。

しかも、大と小のボタンは独立しておらず、一部でくっついています。

きっと「大は小を兼ねる」を表現しているのでしょう。

 

 

●ヴェネツィアでも日本美術コレクションを観ることができた

 

ヴェネツィアの名門貴族ペーザロ家。

その邸宅であった「カ・ペーザロ(=ペーザロ邸)」は、

1902年に、カ・ペーザロ国際近代美術館に生まれ変わりました。

 

 

 

19世紀・20世紀のイタリアの作家の作品を中心に、

ロダンやクリムからト、ウォーホル、さらには現代アートまで、

幅広いジャンルの美術作品のコレクションを有しています。

 

 

 

コレクション展だけでも充実していましたが、

訪れた日には、チリのシュルレアリスト、ロベルト・マッタの個展も開催。

こちらも大変見応えがありました。

マッタ展を観終えた時点で、お腹いっぱいだったのですが、

最上階にもコレクションが展示されているとのことで、行ってみることに。

すると、そこには・・・・・

 

 

 

膨大な量の日本の武器、武具がありました。

さらに進むと、日本画や日本の工芸品も。

 

 

 

・・・・・・・・・・。

 

う~ん、なんというか。コレジャナイ感。

展示されているのは間違いなく、日本の美術品なのに、

ディスプレイの仕方や取り合わせに、拭いきれない違和感を覚えました。

まるでリュック・ベッソンの映画を観ているような。

ともあれ、ヴェネツィアまで来て、

何を観させられているんだろうという気になりました(笑)

 

ちなみに。

カ・ペーザロ国際近代美術館で印象的だったのが、

自由に持ち運べる鑑賞者用の椅子が用意されていたこと。

 

 

 

なるほど。自分の好きな場所や、観たい作品の前で休めるわけですね!

これは素敵なアイディアです。

是非、日本でも取り入れて欲しいと思いました。

 

そうそう、座ると言えば。

カ・ペーザロ国際近代美術館の展示室にも、

日本と同様に、監視スタッフさんが常駐していましたが。

ほとんどの人が・・・・・

 

 

 

スマホに夢中でした(笑)。

日本では考えられない勤務態度です。

 

 

 

 

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