うどんでお馴染みの (?) 香川県丸亀市へとやってきました。
こちらには、かねてより一度は訪れてみたかった美術館があります。
それは、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館。
これまでに外観の写真は、ネット上で何度も目にしていましたが・・・
想像していたよりも、遥かに大きかったです!!
意外な巨大建造物ぶりに、
思わず 「びゃあ゛ぁ゛゛ぁでかひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛」 という声を上げて驚いてしまいました。
実際に訪れてみないと分からないことって、ありますよね。
ちなみに、実際に訪れてみて、もう一つ分かったのは、
想像していたよりも、駅近でした!!
徒歩1分。
いや、早足なら1分を切るかもしれません。
思わず 「びゃあ゛ぁ゛゛ぁちかひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛」 という声を上げて驚いてしまいました。
こちらの丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を設計したのは、
父・谷口吉郎の代から猪熊弦一郎と親交があったという建築家の谷口吉生さん。
パッと見のスケール感に目を奪われてしまいましたが、
冷静になってみると、随所に谷口吉生さんの建築らしいスタイリッシュさが見て取れます。
ちなみに、谷口吉生さんの建築あるあると言えば、水盤ありがち (←?)。
“この建物には、水は無いのかなァ??” と思ったら・・・
3階最奥部に位置するカスケードプラザなる場所に、ちゃんと水はありました。
なんか一安心です (←?)。
さてさて、愛称MIMOCAこと、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、
丸亀市ゆかりの画家・猪熊弦一郎の全面的な協力のもと、1991年に開館しました。
猪熊本人が寄贈した約2万点に及ぶ猪熊作品を所蔵してはいますが、
猪熊弦一郎の展覧会だけでなく、現代美術を中心とした展覧会を年数回開催しているのが特徴です。
だから、丸亀市猪熊弦一郎“現代”美術館。
丸亀市猪熊弦一郎美術館ではないのです。
そんな丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、昨年11月でめでたく開館25周年を迎えました。
それを記念して、現在開催されているのが、
“開館25周年記念 MIMOCAコレクション じつはいろいろあるんです!” という展覧会です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
開館から現在まで、25年間。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、実に様々な現代美術展が開催されてきました。
その縁で、作家本人から作品の寄贈や寄託を受けたりしたことも。
そうして増えていったMIMOCAコレクションを一挙大公開しているのが、今回の展覧会です。
ホンマタカシさん、
ホンマタカシ 《Together: Wildlife Corridors in Los Angeles》 2008年 © Takashi Homma
小金沢健人さん、
小金沢健人 《題名不明》 2009年 © Takehito Koganezawa
さらには、石内都さん、やなぎみわさん、杉本博司さん、秋山さやかさん…etc
人気現代アーティストたちの作品がドーンと紹介されていました。
「じつはいろいろあるんです!」 と言いたくなる気持ちが、よくわかる展覧会でした。
また、現代作家の作品だけでなく、
この25年の間に寄贈された猪熊弦一郎の作品も併せて紹介されています。
惜しくも閉館することとなった京都の老舗ホテル、
そのロビーの壁の裏側から猪熊弦一郎の巨大壁画が奇跡的に発見されたのは、2011年のこと。
そのニュースがきっかけとなって、
ホテルを設計した吉村順三の事務所より、所蔵されていた壁画プランが寄贈されたのだそうです。
それが、この無数の穴が開いた紙。
一見すると、単なる紙にしか見えませんでしたが、
エピソードを知ってから観ると、貴重なものに思えてきました。
じつはいろいろドラマがあるんです!
ちなみに、今回の展覧会で一番印象深かったのは、3階の展示室内のこちらの空間。
「えっ、作品なくない?じつは、そこまでいろいろ無いの??」
と思ったら、足元に須田悦弘さんの 《雑草》 がいくつもありました。
天井が高い空間だけに、雑草のさりげなさが、より際立っていたような。
そっとしておいてあげたくなるほどに、愛おしい作品でした。
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