久しぶりの更新

サンシャイン・マイ・ウェイがすっかり止まってる


まぁウィンターシーズンまで待って

僕と「僕」の物語は平行に進んでいるから

ニーナを早く笑わせたいからね



2008年


IN THE WHITE ROOM(仮)

少女が其処にいる理由
少女が願う居場所
少女が欲しがる心

いつの日か少女は憧れる

サンシャイン・マイ・ウェイと繋がる物語

2008年スタート予定


今日はニーナとちょっと街までお散歩


ねぇ ニーナ 今日はポカポカとした日だね

冬が近いだなんて とても思わないよ


そうだ 新しい毛布を手にいれなくちゃね

どうやって手に入れようか

どこか店の人達に頼んでみようか


そういって僕はとある雑貨屋さんに向かった

そこは前におじいさんと住んでいた頃

よく買い物に行った店だ

石鹸だとか布だとかマッチだとか

様々な物が揃ってる

よく 買い物をしたあとに店主のおじさんが

僕にアメをくれたのもよく覚えている


すみませーん


僕は久しぶりに店の中に入った

ふと感じたのは 温かさだった

おじいさんと住んでいた頃の思い出が蘇える


店の奥からおじさんが出てきた


「なんだ?坊主」


おじさんは少し睨み付ける様にに僕を見た


あの・・・・・温かい毛布が欲しいのですけど


おじさんは少し黙って口を開いた


「毛布?坊主 お金は持っているのか?」


いや・・・・持ってないです


また少し僕を睨み付けた


「持ってないなら あげられないね。

おまえさん ストリートチルドレンか?

そんなボロボロな服を着て。」


でも 僕 お金持って無くて


「だから 持ってないなら あげられないよ」


僕は黙り込んだ


「さぁ 商売の邪魔だよ さっさと店を出なっ」


いや でも そろそろ冬がくるから

僕らには毛布が必要で・・・・


「うるせぇ ガキだなっ」


おじさんは怒って僕を掴んで

店の外に放り投げた


「金がないなら帰れっ」


おじさん 僕のこと 覚えてませんか?


「はぁ?俺はストリートチルドレンのガキなんか知らないね」


よくおじいさんと買い物にきて アメをくれたよね?


「何を言ってるんだ このクソガキがっ 二度とくるなっ」


そういって おじさんは店のドアを閉めた



僕はただただ放心した


ニーナ?ねぇ・・・・

ニーナ?


僕は真夜中に目を覚ました

なんだか無性に怖くなった

ニーナを起こそうとしてもニーナは起きなかった

深い深い眠りについているのだ


今日は11月1日

今年もそろそろ終わりだ

なんだか早く来年になって欲しい気分だった

こんな生活を始めてから3年が経った

僕は今12歳だ

来年の1月22日に僕は13歳になる


でも僕は本当に自分の生まれた日を知らない

4つの時までパパとママが毎年祝ってくれたのは覚えている

でも それが毎年いつだったのか わからない

僕は拾ってくれたおじさんにカレンダーの読み方を教わった

おじさんが拾ってくれた日を生まれた日にしてくれた

僕はきっと あの時 拾われてなければ

自分の歳のことなんて わからなかっただろう


でも歳なんて 今はどうでもよかった

そんなことを考えながら

少しでも怖さを拭いたかった

ただそれだけだった


隣に寝ているニーナの顔を見た

なんだか 笑っているように見えた

いい夢でもみているのかな?

その夢に僕はいるかい?


ねぇ ニーナ

明日は雨だけど

二人でちょっと遠くへ行ってみようか?


寝ているニーナに僕は語りかけた

もうじき冬が来る

新しい毛布を探しに行こう