「過去からのメッセージ」 

 満天に輝く星の光を見ていると
 私は忘れてしまいそうになるのです

 何万光年という単位の
 気の遠くなる
 はるか昔に旅立って

 銀河の星の間やら
 宇宙の暗黒と無言の世界を疾走し

 ほんの一部の気まぐれな
 光が私の瞳の奥底に
 立ち止まっただけということを

 今日は昨日の連続と
 すぐにわかっていたとして

 星の光が旅立った
 そんな遠い昔からの続きとは
 ついぞ忘れてしまいそうになるのです
  
        白鳥鈴奈 art-reina.com