2019年に行った美術館・記念館・展覧会ベスト10を書こうかなぁと思っているものの、展覧会についていえば、長年見てきたものと結局のところさほど変わらないような気がして、なかなか筆が進みません。

 

 

ルーブル、バチカン美術館、ナショナルギャラリー、コートルード美術館、オルセー美術館、ウフィツィ美術館、ザ・テイト、ヴィクトリア・アンド・アルバートミュージアム(V&A)、大英博物館は複数回行っているし、うちロンドンにある4つのうちV&A以外の3つに至っては10回以上は通っているから、よほどのものを見ないとインパクトを感じなくなりつつあるというのが正直なところ。

 

そのほかウォレスコレクション、アルテピナコテーク(ミュンヘン)、アカデミア美術館(ヴェネツィア)、ボザール(ベルギー)、ゴッホ美術館(アムステルダム)、ブーダン美術館(仏・オンフルール)、ドラクロワ美術館、シャガール美術館(ニース)、プラド美術館、オランジェリー美術館、マルモッタン美術館、ロダン美術館、アシュモレアン美術館(オックスフォード)、ワシントンナショナルギャラリー なども。

 

ベルリンの美術館群に行く予定が風邪でキャンセルになって、まだリベンジできていないけど。

さらにNYには行っていないけど。

 

 

なので国内では大規模展覧会よりもむしろ、小粒でも丁寧な展覧会づくりや、地元民との共生が好ましく感じられる美術館や、外部環境との連続性といった居心地の良さに惹かれます。

 

そういう意味ではやはり2016年に訪れた島根県立美術館の衝撃は強く、忘れがたいものがあります。

 

すでに何度か書いたけれど、こちらの美術館は宍道湖畔に建っていて、ロビーや展示室、屋上からすばらしい夕日を眺めることができます。

 

しかも、夕日を眺めるためにできていると言っても過言ではなく、閉館時間は「日没+30分」、つまりフレックス制。

(HPで閉館時間を都度確認。)

 

 

 

 

美術館の庭に出たり、

 

 

 

屋上から眺めたり、あちこちうろつきながら拝見しました。

滅多ない機会なので。

 

 

 

そしてこちらのもうひとつの特色は常設展の充実加減。

 

先日デュフィ展(汐留パナソニック)で見たニースの風景もこちらなら所蔵元なので写真撮影OK。

まさか東京で再会するとはね。

 

 

 

設計は菊竹清訓氏。

出雲大社の庁舎(すでに解体、私が行った2016年時にはギリギリまだ残っていましたが)の設計者です。

 

 

 

昔からブログに遊びに来てくれている友人などは、

またこの話か、と思うかもしれないけど、何気なく行っていいものを見たうれしさもあいまって、本当に大好きな場所です。

 

滞在中、休館日と知りつつ、雰囲気を味わいたくて再訪したりしたほど。

 

 

 

そしてこれまた耳ダコの話を追加すると、

メインの目的だったはずの足立美術館を凌駕するほどよかったんです。個人的に。

恐らく足立は事前に何度も見た画像によって脳内に刷り込まれてしまい、確認作業になってしまったんだろうなぁ。

 

島根はそれに引き換え、まったく知らずに行ったから新鮮味という点でポイントが高かったのかもしれません。

 

美術館も、その時々の出会いの仕方次第で印象派変わるもの。

人それぞれのNo.1があるはずです。

 

 

島根県立美術館① イントロダクション
島根県立美術館② 極上の日没風景
島根県立美術館③ 思い出深い美術館