サグラダファミリアを見に行ったのは2009年。

(ちなみにツール・ド・フランス観戦のついでだった。)


すると、「残念でしたね」と言われた。

実は2010年にバシリカ教会堂として法王から認定を受けたため、
ここ数年で、ものすごい勢いで完成に近づいたのだそうだ。

内部の覆いは取れて、2026年に完成するメドまでついたという。

私が行ったときは・・・・こんな感じ。





もっとも完成に加速度がついた背景には、
モチベーション=法王庁からの認定
だけでなく
技術も必要だったはず。


アントニオ・ガウディが仕掛けた構想は途方もなく、
いつできるともしれぬ状況だったのに、
最近のハイテクがそれを可能にした。
構造解析とか3D技術とかそういった技で乗り越えられたと聞く。

ガウディは自然を重視した人で、
サグラダファミリアでは森や水をイメージした。
形はグロテスクに見えるけれど、実は水滴を逆にしたように
つくられている。

また、基本は正十字で、
正真正銘 正統的な教会。
ただ、外にデコレーションがついているため
亜流に見えるだけ。


ちなみにガウディのことは、
アントニ・ガウディと呼ばねばならない。

アントニオはカスティーヤの呼び方で、
地元カタルーニャでは
アントニなのだそう。


キリスト教の寄進の精神で、
費用はすべて寄付でまかなわれ、
ガウディ存命中は、寄進の依頼に東奔西走。

私財を投げだし
最後はみすぼらしい身なりで、
誰も気づかぬほどだったという。

路面電車に惹かれても
適切な処置もされず、息を引き取った。

数々の世界にとどろく芸術作品を生み出しておきながら
その最期はあまりに悲しい。