【映画】GSワンダーランド【感想】 | アート荘DayDream事務所

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書いていきたいなと思っています。

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ショッピング、ゲーム、映画、LGBTQ関係などなど。

 

一昨日(土曜日)までの天気予報では火曜日に雨マークが付いてたんです。

 

昨日の夜、また確認したら、月曜日が雨マークになってて、火曜日は曇りに変わってました。

 

どうも、気付いたら日曜日、月曜日と2連休になっていたゾウイこと敦獅です。

 

 

 

いや~、外仕事やってるんで、雨になったら休みになるんですよ。

 

いきなり休みになりますから、予定組めませんよね。

 

 

そんなどうしようもない日は、映画観たほうが有意義な1日に出来るってもんですわ。

 

 

 

ということで、お酒飲みながら家で映画鑑賞しました。

 

ブログ移行してから、感想はツイッターではなく、このアメブロにまとめて書こうってことで、

 

 

今回は、【GSワンダーランド】の

レビューを書いていきます。

 

 

 

はい。

 

GSワンダーランド???なんじゃそら! と。

 

知らない人も沢山居ると思うのですがw

 

 

 

前回はね、”帰ってきたヒトラー” の映画感想を書かせて頂きましたが、2回目の今回は邦画ですよ!

 

 

洋画と邦画、どちらが好きですか?

 

僕はね、どちらかと言うと邦画かな。

 

 

音楽は洋楽のほうがよく聴くんですけど、

 

 

邦画って、個人的にレベル高いと思うんですよね。

 

今の映画はわからないけど、少し前までの邦画は本当、

考えさせるものが多くて、説明が少ないものが多かったって感じがします。

 

そういうところが好きですね。

 

 

 

もちろん、洋画も良い所が沢山あって好きなのですが、

 

なんていうんでしょう、

 

伝わりづらさって、日本語なのに邦画のほうが多いですよね。

 

 

そういうのたまらなく好きなんですよ。

 

 

 

今回紹介するのは、そういう感覚で観る邦画の、その中でもわかりやすいし、

 

感情移入しやすいのではないか、と思われるGSワンダーランドという映画を紹介させて頂きたい。

 

 

 

今、Amazonプライム会員でしたら無料で観れます。

 

 

 

 

 

 

 

この映画さ、DVD持ってて何度も観てるのですが、Amazonで観れなかったら紹介しにくいなと思って、

 

ダメ元で検索してみたら普通に観れるっつうんで、即決でこれにしようと思いました。

 

 

 

皆さんこの映画ご存知ですか?

 

 

1時間39分2008

監督 本田隆一
出演 栗山千明水嶋ヒロ石田卓也
ジャンル ドラマ
オーディオ言語
日本語
 


 

 

まず、GSというのは 日本の60sの音楽業界でメチャクチャ流行った 

 

グループサウンズ というジャンルの邦楽のことです。

 

 

英国のビートルズ人気に火が付いた日本で、その人気にあやかって登場したものです。

 

当時の人気は凄まじいもので、今で言うジャニーズ的なアイドルグループジャンルだったんです。

 

 

ん~、有名所で言うと、

 

何年か前にちょっと騒動を起こしてしまった ジュリー(沢田研二)さん、岸部一徳さん、岸部シローさんなどが所属していた 【ザ・タイガース】、

 

堺正章さんなどが所属していた 【ザ・スパイダース】

 

【ゴールデン・カップス】、【ブルー・コメッツ】 などが挙げられます。

 

 

 

んと~、まあ、ですから、レトロ好きとか音楽好き以外の人で、この映画を知ってる人はもしかしたら少ないかも?

 

 

とは言え、俳優陣がまた魅力的で、

 

栗山千明さん、水嶋ヒロさん、浅利陽介さん、武田真治さん、岸部一徳さん、大杉漣さん、杉本哲、マナカナの二人、温水洋一さん などなど、そうそうたるメンバーで、そこからこの映画を知った人もいるかもしれません。

 

最近解散してしまったラーメンズの片桐仁さんも出ています^^

 

 

僕も、10年くらい前に、高島平のバンドサークルに参加してまして、そのサークルの映画上映会で初めて観て知りました。

 

うん、あのバンドサークルさ、GS世代の人が切り盛りしてたからねw

 

 

 

とにかくこの映画大好きなんですよ!!!

ニコニコ動画に、映像の一部をうpしちゃったくらい好き(オイw)

 

 

なので、ブログで邦画の一番最初に紹介したかったのがこれなんです!!!

 

もう本当にぜひとも観てほしいのですよ。

 

特にレトロ好きな人と音楽好きな人、バンドやってたことのある人は必見です。

 

 

 

まあ、一言で言うとこの映画は、

 

ザ・青春映画

 

ですw

 

バンドやってたことがあって、バンドで人気者になりたかったっていう

 

夢を持ってた人ならみんな共感できるはずです。

 

 

何を隠そう、僕もそういう人間の一人でした。

 

しかも60s大好きですから、僕がハマらないわけがないんです。

 

 

僕からは見所と印象強いシーンや雰囲気だけを伝えますので、

 

あらすじが知りたい人はウィキペディアを見てくださいね。

 

 

 

見所はなんと言っても、

当時にタイムスリップしたかのような雰囲気です。

 

色合いもセピア寄りになっていて、ロケ地もすげえですwww

 

あのようなボロアパートは、今でも結構残っている所が多いのですが、

すばらしい物件を選んだものですね!!

 

東京みたいな所は、実はああいうアパート結構残ってます。

 

 

 

そして音楽。

 

この映画のために作った主題歌、海岸線のホテル は素晴らしい再現度で文句なしかと思います。

 

これぞグループサウンズのサウンドと言ったところで、この曲が流れると一気に世界に入って行けます。

 

 

また切なくて楽しくて懐かしいっていう感じ この一曲に詰め込まれていますので、この映画にピッタリです。

 

この一曲だけでも、邦楽の作曲レベルの高さがわかるかと思います。

 

作った人すごいです。

 

 

 

そして、なんと言っても栗山千明さんの男装でしょう。

 

ファンでもそうじゃない人も必見です。

 

 

サバサバしててかっこいい女性な役なのですが、売れる為に男装をさせられて男として売り出されてしまうんです。

 

で、男装ってのは、やはりかっこいいですからね、

 

当時のアイドル的な音楽グループGSっていうのはルックス大事ですから、

 

バズるんですよ。

 

 

この栗山千明さん演じるミクがこの映画のストーリーを大きく動かしていくことになります。

 

どういった形でバレていってしまうのか、その結末は!?バンドの行方は!?

 

 

と言った所が見所です。

 

 

 

 

映画の年代設定は、1968年~70年までの時代背景です。

 

ビートルズは1970年に解散していますので、それに合わせた形になっていますね。

 

実際、ビートルズの解散でグループサウンズの熱も冷めます。

 

 

ビートルズがもたらした影響により、日本国内の音楽業界も荒れたようで、とにかく売るために必死でした。

 

ロックと歌謡曲の融合もこの時からアツかったですね。

 

 

必死すぎてぶっ飛びすぎてるような売り方になっていき、爆発。そして衰退。

 

あるあるですよね。

 

ロックだって、50年代から始まって、80年代に爆発。90年代以降は衰退への道を歩んで、今は死んでます。

 

いきすぎて爆発しちゃうと衰退していってしまうんです。

 

 

そんなことも考えちゃうような映画。

 

 

 

そして、デビューしたら、やりたいことを自由にやれなくなる問題。

 

夢を壊すようですが、

これは、当時観た僕には刺さりました。

 

 

バンドやりはじめの頃ってさ、デビューしてあのキラキラした世界に憧れてたわけですやん。

 

 

今はそういうのないかもしれませんが、

僕は70年代のグラムロックに憧れてバンド始めたんですよ(平成元年生まれだがなw)。

 

 

あのキラキラした世界、悲鳴に近い黄色い声援で曲聴こえないんじゃないかってぐらいの人気を浴びる。

 

憧れました。

 

でも、デビューしたインディーズバンドは、なぜかファンが離れていく、そして、どことなくつまらなくなったサウンド。

 

なんだかコレジャナイ感。。。

 

 

デビューしてしまうと、稼がなきゃ色んなところに迷惑がかかるため、売れるための音楽ばかり作らなきゃいけなくなるんです。

 

自分がやりたかった音楽もやることを許してもらえない。売れないと作らせてもらえない。

 

流行りじゃないスタイルはやらせてもらえない。

 

 

そうだと知った時、夢は崩れ去りました。

 

僕はここ10年くらいは、バンド活動してないし、もはや楽器さえ触ってない状態です。

(まあ、活動してない本当の理由は曲作れないし自信なかったからなんですけどw)

 

 

 

デビューと人気の苦悩というのも

この映画では大きく描かれています。

 

 

今や音楽業界も廃れていますからね・・・。

今の若い子達の中で、まだ バンドやってたらかっこいいって風潮はあるのかな?

 

少なくとも僕が高校生の頃はかすかにその風潮ありましたよ(2008年頃までは)。

 

 

 

この映画のこだわりを感じさせられたのは、まず映像美。

 

そして小道具 (当時の雑誌を使うのは良かったのですが黄ばんでるのが笑えましたwww当時から黄ばんでるわけないのにwわざとなのかな?)

楽屋なんかもかなり汚れていましたが、当時は多分もっと綺麗だったはずですw

あの年季の入り方はwww

 

 

衣装のあの陳腐さも良かったし、ファッションも徹底してたと思います。

 

 

そして、一徳さんの起用ねw

 

本物のGSいらっしゃるwww

 

ていうのと、さっき知ったのですが、一徳さんの息子さんがOP曲とOP映像で歌っています。

 

バンド名は一徳さんのザ・タイガースに対抗して、ザ・ライオンズ ですwww

 

 

やべえwwwそしてこの雰囲気最高w

 

 

もうね、愛を感じますよ、この映画最高!

 

 

 

 

ずっとコメディのような感じで笑える映画なのですが、ところどころ泣けます。

 

誰かが死んじゃうとかそういうものではなくてね、

 

 

なんだか青春時代を思い出して泣けてきてしまうのです。

 

 

スカウトされた時、デビューした時、やりがいを見失った時、カミングアウトする時、解散ライブの時

 

ホント、ウルルっときてしまいますね。

 

うわー、メッチャ青春。

 

こんな青春したかったなーと。

 

 

最後の栗山千明さんの役のミクの曲がね。。。また皮肉で、それを聴いたギターヴォーカルの

子の決断がまた泣けるのよ。

 

あのシーン良かったよなー。

何度観ても刺さる。

 

 

で、まさかのEDの衝撃w

 

 

 

日本の音楽の流行の移り変わりがよくわる映画でもあります。

 

 

最後まで腹が立つナックルズに対して、何度水嶋ヒロさんに「殴っていい!これは殴っていい!」って画面越しに言ったかwww

 

ナックルズの言い分もわかるし、あの手の音楽も好きなんですけどねw

 

いい味出してますよねw あのVoの人w

 

 

 

はい、てな感じで、全然まとまってないような記事になってしまいましたがいかがでしょうか?

 

 

観たくなってくだされば、嬉しいのですが・・・・。

 

音楽好きですので、前回の映画レビューとは力の入り方が違ってしまったと思いますが許してください(^_^;)

 

いや、本当好きな映画なんですよ、この映画。

 

 

 

音楽関係の記事もいくつか書いていますので、音楽好きな人は是非。

 

 

音楽詳しくない人も、俳優陣でこの映画観るのも良いと思います。

 

特に栗山千明さんの見所はメチャクチャありますので、好きな人もそうでない人も、あの魅力にはやられると思いますよ!!!

 

 

 

 

ということで、今回はこのへんにしときます!

 

 

映画は良いね~。