東京の千代田区立日比谷図書文化館で開催されている
「鹿島茂コレクション アール・デコの造本芸術 高級挿絵本の世界」
(12月23日まで)に行ってきました。
1910~20年代に作製されたフランスの挿絵本は、
20年代のバブル景気のおかげで潤沢な資金をバックに、
紙、刷り、版画技術、活字、挿絵、レイアウトといった
造本のすべての分野において頂点に達したのだそうです。
この展覧会では、フランス文学者の鹿島茂氏が
30年以上にわたって収集してきたコレクションの中から、
バルビエ、マルティ、マルタン、ルパップによる挿絵本と、
4人がそれぞれに関わったファッション・プレートの、
計100点あまりが展示されていました。
私はフランス語が読めないので、文章がわからなくて残念でした。
でも、緻密で美しい絵にうっとりしました。
1920年代のファッションも素敵。
小説「危険な関係」の挿絵本も展示されていて、
数年前に玉木宏さん、鈴木京香さん、野々すみ花さんらが
出演されていた舞台を拝見したことを懐かしく思い出しました。
大変眼福な舞台でした。
思いがけないところで自分の経験とつながるのが面白いですね。
公式図録は完売していました。あぁ、残念……。