昨日は12月8日の主催公演の打ち合わせ。
トッパンホールは本当に久しぶり。
そして東京公演ではずっとお世話になっている会社のスタッフの方と一緒に伺いました。
2000年「ブルンジバール」初演、ボニ・プエリ初来日でお世話になって、23年ぶり?!
ホールを見て懐かしく思っていると、トッパンホールのスタッフの方が、その公演のことを覚えてくださっていて…。うれしかったです。
その時はアンサンブルやソリストなど、たくさんの出演者がいたので、ステージではリハーサル時間の取り合い?のような状態になったことを懐かしく話したりしました。
ボニ・プエリを含め、それぞれの皆さんこだわりがあるので、リハーサルは穏やかにいかないこと、たくさんあります笑。私もその時にボニ・プエリのマネージャーとして、彼らの立場に立って時間確保のために?戦いました笑。
私は高校時代に音楽の仕事がしたいと漠然と思っていたことは以前に書きました。
どんな仕事をするにしても、自分のしたい勉強をした上で決めた方がいいと考え、音楽関係の学部ではなく、仏文科に入り、充実した大学生活を送りました。
そしていろいろあって(ここはいずれ詳しく書くかも?)当時クラシックの音楽事務所としては大きくなりつつある事務所で働くことになりました。
そこで得たものは本当に大きくて今の自分につながっています。
東京公演担当(主催公演の仕事をする部署)でスタートし、一からいろいろ教えていただきました。
またピアニストの中村紘子さんの担当させていただき、日本人アーティストマネージメントのイロハを先輩から教えてもらいました。
自分には直接関係ないアーティストでも、公演には足しげく通って、あらゆる公演を観たり聴いたり。
ちなみに私が入ったころは『ロシア・ソビエト芸術祭』があり、ブーニン、レーピンなどが初来日して、今のマリインスキー・バレエやレンフィル、バシュメット、国立モスクワ合唱団等も来日。
幻のリヒテルも来日。当時花束嬢(今では問題になりそうな言葉)は新人の女性という習慣もあって、私はあのリヒテルに花を渡したことを覚えています。
それまでオーケストラやピアノ、合唱は好きでも、バレエはあまり観たことはなかったので、マリインスキー・バレエ(当時レニングラード・キーロフ・バレエ)衝撃でした。
同じ演目を何回見たかわかりません。
バレエは素晴しい総合芸術だと初めて知り、本当に心から感激しました。
特にコールドが本当に素晴らしかった…。素晴しい生の音楽があり、物語の中に入り込んでしまい、本当に感動の連続でした。
また近い時期にフラメンコのアントニオ・ガデス舞踊団が来ていて、それもこれまでの私には知らない世界。
毎日毎日ロビーで翌日や違う公演のチケットを販売する仕事をしながら、ステージが始まったらそれを抱ええて中で見せてもらって。
同じ内容でも毎日毎日舞台も客席も違う。
バレエとともにガデスの世界との出会いは若い私にとって刺激的で「こんな素晴らしい世界があるんだ!」
と思わされる毎日でした。
*添付写真はロシア・ソヴィエト芸術祭の一覧がでてきたのでアップ。
*アントニオ・ガデスはプログラムが見つからず、多分当時会社が制作したポストカード。
その時のものではなくて数年後のものだと思います。(パートナーがクリスティーナ・オヨスでなく、ステラ・アラウソなので。)