ボニ・プエリの生の公演を初めて聴いて思ったここは、本当に文句なく楽しいことでした。
当たり前のことと思えるけれど、心から本当に「音楽って楽しいな」と感じるコンサートでした。
これまで私自身も様々なジャンルの様々な音楽に接した中で、本当に笑顔になる楽しいコンサート。
実はありそうでそうはないコンサート。
元々個人的にはオーケストラが好きで、ピアノも好き。もちろん合唱も。そしてその後音楽事務所にはいって、バレエやフラメンコ、タンゴや民族音楽、弦楽四重奏などなど たくさん聴いてもちろんそれらも大好きです。
(いつかその話もしたいです)
でも少年合唱ならではの魅力を、本当に心からいいなあと思った瞬間でした。
当時合唱評論家の方がボニ・プエリのことを書いてくださいました。
「指揮者も団員も“合唱する喜び”に満ちていて、終始彼らの熱いメッセージが舞台からあふれてくること。
そして表情が生き生き明るく歌う意気込みに満ちている。」と。
また「自分たちの個性をわかっていて、名曲も独自にアレンジして、音楽の言葉をダイレクトに伝え、舞台と客席は合唱する楽しさとそれを聴く喜びで一体化している」と。
ボニ・プエリの素晴らしさは音楽の喜びと少年たちの溌らつとした命の輝きを感じさせてくれる。
と表現してくださったのを見て、自分の感動をうまく言葉にしてくださったなと感じました。
来日してから、舞台以外でも接する態度や誠実さも舞台に現れているなあと。
この分野は他のプロフェッショナルなオーケストラや芸術家とはまた違ったものとして
親しみやすく、クラシック音楽が好きな方もそうでない方も、気軽に、そして心から楽しめるものだと私は思いました。
この分野でお客さんにきちんと感動を伝えられると自信も持っていえる合唱団だと、この2000年のコンサートで確信しました。
*2000年のコンサートのチラシ、ブルンジバール初演チラシをアップします。