月下の一群『マダム・ノワール』

ALI PROJECTが表現する近未来の世界は、グロテスクでノスタルジック。

機会仕掛けの愛、隷属の少女達、解くことの許されない拘束…。

片倉氏の饒舌なインストが脳内を転がり、きらびやかな曲の雰囲気の中に郷愁を潜ませる名曲。

歌詞:宝野アリカ

『マダムノワール』

殻のように重たい
青い制服を脱ぎ捨て
アノヒトの窓辺に
飛んで行きたいと思う

触れれば血の滲むような
純潔に縛られた
少女達

煌めく地上では
愛さえも機械仕掛け
決められた時間で
消滅する遊戯(ゲーム)なの

メトロの終着駅から
夜の国へと
切符をすりかえて

マダム・ノワール
その胸に
幾夜も抱かれて
わたしたちは真実を
見いだす魔術を
ああ 教わる

仮面の王者に
君臨する男達
麻痺した心を
燃える愛で救いましょう

自分探し未来都市を
炎のサーカスに変えて
踊るのよ

マダム・ノワール
闇夜から
光を見た時
神話の昔(かこ)生き絶えた
天使の羽ばたき
ほら 聞こえる

マダム・ノワール
その指に
髪を撫でられて
わたしたちは明日を待つ
儚い命と知っても

マダム・ノワール
世紀末最後の答えは
瞳とじて見るよりも

目をあけ 見る夢
美し ああ 麗し
ALI PROJECTがオープニングを務めていると言うから公式サイトに行ってみたら、

どこが司書じゃわい! と抗議したくなるような人物達とそのデザイン。

いろいろ突飛だなあと言う印象を受けたけれど、唯一気に入った設定が

『人は死ぬと、本になる』

というもの。

安直な思考だよね。中2病が取っ付きそうな設定を考えついたものだよね。

ああでも、

そんな世界があったらいいなと、

そんな世界だったらいいのになと、

思ってしまいました。

でも、人の記憶全てが死後本となり残るのなら、

作家達が生涯を懸けて物語を認めたり、

残された者へ送る伝言を最期に綴ったりする、

必要も、無くなるのでしょう。

それはそれで、寂しいと思いますけど。

やっぱり、現世がいちばんいい。
3冊目に引き続き、4冊目も推理小説。

著:コナン・ドイル
『緋色の研究』

言わずと知れたシャーロック・ホームズシリーズの始まりの物語。

ワトスン博士と名探偵ホームズの数奇な出会いと、過去の因縁を遡る奇怪な事件が描かれる。

快刀乱麻のごとくその謎を解き明かしていき、犯人を絞り出すホームズの名推理が痛快で、彼に追いつこうと次々にページを繰ってしまいます。

秋の夜のお供に、ロンドンの肘掛け椅子に納まった奇人探偵の活躍を。


緋色の研究 (新潮文庫)