日本で香料に関わる人なら
必ず手にとる山田憲太郎先生の本

今日はこちらをご紹介

 

 


香りのする植物や、一部動物から得られる
天然の香原料
それらについて書かれた先生の貴重な書籍は
読むほどに味わい深く
色々な想いを私に湧きあがらせてくれます


天然の香料は
香薬、薬として
スパイス、食として
宗教儀式として
そして私たちの日常の潤い、楽しみとして
いつも身近にありました

用途が実に様々なので
つい欲張りたくなりますが
あまりに色々に注意を振り分けると
散漫になりそうなので

私は日常の香り
この愛好家であり
これについて知識を増やしていきたいと
思っています

 

この本の中の面白かったことは

龍脳のこと

龍脳って揮発してもまた龍脳になって

他の物質と混じり合うことがあまりない面白い香原料です

山田先生曰く、

麝香は水にもアルコールにも溶解しないが

リナロールには溶解しやすい

そうで、

それで昔は龍脳に麝香を混ぜて仏に塗っていたというところです

私の面白ポイントでした