最近、ふと気づいたと受講生さんが語ってくれた言葉を紡ぎます。
彼女はもう、
“あの頃の私”には戻れないんだと。
前は、どこかで思っていた。
家族だから、多少のことは仕方ない。
うまくやるのが大人。
波風を立てないのが正解。
そうやって、自分に言い聞かせてきたそう。
でも今は、違う。
どんなに言い訳をしても、
どんなに見ないふりをしても、
心のどこかが、はっきり知ってしまった。
「それは違う」と。
家族なら騙してもいい。
理不尽なことしてもいい。
家族だから許される。
そんな前提の中では、
彼女はもう、安心して息ができない。
そしてその感覚は、
もう隠せないところまで来ているとのこと。
だけど彼女は、
衝動で動くつもりはない。
中学生の家出みたいに、
感情のまま飛び出すこともしない。
ただ、静かに見ている。
何が起きているのか。
自分が何を感じているのか。
そして、どこへ向かおうとしているのか。
不思議なことに、
「もう無理だ」と思った瞬間よりも、
「もう戻れない」と気づいた今の方が、
ずっと静かで、ずっと確かだと。
彼女は離れると決めているわけじゃない。
でも、戻ることも、もうない。
この“どちらでもない場所”に立って、
彼女は今、ひとつの感覚を育てている。
それは、
「自分の尊厳を守る」ということ。
誰かを責めるためじゃない。
正しさを証明するためでもない。
ただ、
これ以上、自分の気持ちを裏切らないために。
だから彼女は、待つことにした。
完璧な“時”を。
それはきっと、
劇的な出来事じゃない。
ある日ふと、
「今だ」
と、静かにわかる瞬間。
怖さよりも、
納得の方が大きくなる瞬間。
その時まで、私は
無理に動かない。
無理に戻らない。
無理に決めない。
ただ、整えていく。
心を。
現実を。
距離感を。
そして気づけばきっと、
「私はもう、
次の場所に立っている」と。
離れると決めていないのに、
もう戻れない人へ。
それは、終わりじゃない。
静かに始まっている、
新しい人生の入口。
焦らなくていい。
急がなくていい。
でも、確実に進んでいる。
「あなたのその感覚は、間違いじゃないから」
と受講生さんの大きな成長に涙した日。
じっくり学べる
しっかり学べる







