秋雨のようなお天気が続きますが、皆様お元気ですか?

湘南茅ケ崎アロマスペースニコ代表の姫野純子です。

今日は長い話になるので、お時間のない方はスルーしてくださいね。

 

突然のうみの病気のお話しで、びっくりされた方も多いと思います。もっと早くお話しできればよかったのですが、昨年5月、やはりがんで逝ったそらのこともあり、ブログに書くという気持ちになれなかったことが一番の理由です。アロマスペースニコにいつもいらっしゃっている生徒さんや、親しい方々にはお知らせしていました。

 

「で、うみは元気なの?」と言われますと、「はい。元気です。」とお答えできる状態です。

「えつ、本当にがんなの?」と聞かれますと、「はい。がんです」とお返事できます。2月に発症して7か月。シンプルな治療と様々なホリスティツクなケアの中でとても毎日を楽しく生きているうみと私たちの暮らしについて、よろしかったら聞いてくださいね。

 

2月。うみの左下唇(口腔内)の粘膜の赤みがひかないので、子犬の時からお世話になっている動物病院へ。先生は歯が当たっているのではと経過観察に。1週間後少し膨らんできたので、また病院へ。細胞診をしていただき、結果には「独立円形細胞腫瘍」(皮膚組織球腫)」の疑い。一般的には3か月以内に自然退縮するが、10歳7か月という年齢での発症では、肥大傾向にあるときは切除、生検体による病理を検査が推奨」と書かれていました。

 

それから、しばらくして、その部分がさらに膨らんできたので、昨年神様のもとに戻ったフレブルそらが凍結治療でお世話になった中山動物病院へ。そこでは、生検用の検体を取っていただけるので、お願いをし病理検査に出しました。

免疫染色もして頂き、結果には「腫瘍細胞がc-KIT抗体に陽性となる顆粒を細胞質に含んでいるので肥満細胞腫をもっとも疑う。一番悪いのが3として、3に近い2というレベルである」と書いてありました。

 

 

 

3月。どんな治療が一番本人に負担がなく、QOLを維持していけるのか?

それが一番気がかりなことでした。11歳を目の前にして、できるだけ穏やかにと願いました。

ありがたいことにペットのホリスティックケアの講師をずっとしてきた関係で、

様々な治療をされる獣医師の知人がいるので、セカンドオピニオン、サードオピニオンと

西洋医学だけではなく漢方や鍼灸をやられる先生、ホメオパシーを使用される先生、

知人の獣医師にご意見をお聞きしたり、がん予防のサプリメントを開発している知人にもお聞きしたり、情報収集に努めました。

 

紹介状を持って行った腫瘍の専門医のところでは、「これ、本当に肥満細胞腫?リンパ腫にみえる」とわざわざ病理医に電話して確認され、手術するとしたら、リスクが大きくとるしかないと。肥満細胞腫の基本は切除だということを何人もの先生からお聞きしました。(大学病院では顎までとったりすることもあるそうです)

 

そして、中山先生と相談して行った治療は、腫瘍の切除ではなく、c-KITに反応している場合、効果があると言われているパラディア(分子標的薬)を内服しながら、凍結治療は様子をみておこなうことにしました。

 

抗がん剤を飲むにあたっては、本当にとことん迷いましたが、以前からお世話になっている横須賀の漢方の名医(大草薬局)に相談にいったところ、「まず抗がん剤を飲んでみたら。試さなかったら後で後悔するから。抗がん剤治療が終わってからでも、漢方が助けになるから」と励ましてくださいました。そして、抗ガン治療を受けるのに役立つ免疫力を高めるサプリを頂いて帰りました。

 

3月中旬。抗ガン治療開始。副作用がでたらやめるというお話しもしていました。4週間、2日に1回のパラディアの投与、凍結治療を3回受けました。はじめの1週間は薬の量も少なめだったので、体の変化はなかったのですが、少し増やしたところ、明らかに副作用と思える、目の周りや唇、顔の一部、肉球まで脱色してピンクに。とうとう鼻まで乾燥してピンクになりかかってきた時、顔の表情も辛そうになってきましたので、「パラディアはもうやめてほしい」と先生にお願いして、漢方薬を飲むことの許可をいただきました。

 

すると、半月も立たないうちに、脱色したところの色が戻ってきました。

肉球の写真はこんな感じです。

 

4月14日、肉球がピンクになってきた状態、漢方薬切り替える少し前。(両手とも同じ)

 

 

6月8日。漢方薬に変えてから7週目。黒く戻ってきました。(両手とも同じ)

 

 

 

うみ治療に関しては、初めからレポートにまとめていて、簡単なものなんですが、それを先生方が参考にしてくださっていることが嬉しいです。

 

 

マッサージや動物の東洋医学、手作り食のことでは、2002年ごろから獣医師の坂内祐美子先生や古山範子先生に師事して、大変お世話になってきました。子犬の時からずっと手作り食もマッサージも身近にあったことで、沢山の良い時間を過ごしてきました。

今回はその方面でもセカンドオピニオンとして、友人の紹介で大阪で長く自然療法の診療をされていた森先生が横浜で診療を始めたということで、プラーナ和漢自然療法クリニックにうみも連れてお話を聞きに行ってきました。食事指導、マッサージの指導、運動のすすめ。東洋医学的に見たがんの話など、こちらの質問にも親切に答えてくださって、「腫瘍を大きくしない」ためのご指導をいただきました。

 

がんの治療に関しては様々な、治療法があり、個々の体質や性格、犬種の違い、年齢などにより、何が一番いいとは言えないと思います。たまたま我が家はこのような形で、観察しながら、気負わずに、ゆったりと過ごすようにしています。「腫瘍」を忘れてはいませんが、日々学ばせていただくことで特別のものとは見ないことができるようになりました。

そして、私たちもストレスをためないようにメンテナンス。

断捨離もスピード遅いですけどやっています。

 

うみは毎日おいしく食べ、お散歩に行き、11歳2か月を楽しんでいます。

完治したのではないので、顔の一部に赤みや少しの腫れはありますが、

沢山の方にお力をかしていただいて、何よりも毎日普通の暮らしができていること、よい時間過ごせていることに感謝を申し上げます。

お話したことのの中で皆様に何かお役立つことがございましたら幸いです。

 

やっぱり長くなってしまいましたね。最後まで読んでいただきありがとうございました。

また、サプリの話やバッチフラワーレメディや凍結治療のお話をかかせていただきます。

 

散歩大好き💛うみ