GWのある日、起きたらTVにはゴジラがいた。
AEAJ認定教室 調布アロマシオン主宰、アロマテラピー研究室でも活動し、
セラピストのためのホームページ制作も承ってます島田さつきです。
本日よりアマゾンプライムで『ゴジラ-1.0』がやってるらしい。
ゴジラ七〇周年記念作品。大戦で疲弊した日本で、人々が懸命に生きていこうとする中、突然現れた謎の巨大怪獣が復興途中の街を容赦なく破壊していく。
という作品。
いまやゴジラは世界で有名な怪獣です。
ゴジラが生まれた当時は、産業革命と同様に科学の力で何でもできるようになるという夢や希望がありました。と同時に、それと引き換えに自然や命、環境を破壊することへの懸念が叫ばれ、公害等を原因とした病が問題視された時代です。
それまでは、健康・病気の原因は、ヒトが制することのできない菌やウイルスとの闘いでした。しかし、現代では、諸刃の剣である科学を用い、自分たちで制することもできないものを作りだした結果、ヒトが作り出した「害」との闘いを呈してきました。
ゴジラは放射能が生み出したモノ。私たちが生み出した怪獣でした。
ヘドラも同じでしたね。
そのゴジラは、米国でもずいぶんともてはやされました。
そして、この映画は他の点でも注目されました。
このクオリティでこの低予算!!
うん、スゴイよね。
ほんと、ここまでの映像に仕上げるとは。
作っている人達は、大変だけれどすごくやりがいのある仕事だろうなって。
そういうのが垣間見て取れます。
でも、私はいつも違う視点で不安になってしまいます。
爆風に吹き飛ばされた人が、走って逃げきれるわけがない。
もし、ものすごい火炎の爆風だったなら、その熱風だけでも火傷します。
その瞬間に、心拍数は信じられないほど上がり、自分では制御できない震えや発汗に襲われ、身体が思うように動かないショック状態を起こし、それが元でショック死することもあります。
怪獣が浮き上がって起こした大波で、船などあっという間にのまれます。
電車内から水中に逃げおおせた浜辺美波が、その後、走って逃げるような体力を持ち合わせてるはずもなく…
バイオニックジェミーちゃんか…って、ツッコミ入れちゃうんです。
イマドキ、バイオニックジェミー…誰も覚えてないよ💦
いやはや…マンガです。
というか物語なのだから、フィクションで見れば良いのですが。
しかし、こういうのがね…
ノンリアルが蔓延しすぎなんです。
もし、実際に災害に遭った人なら、それがどんなことかリアルにわかります。
たとえば津波の前に私たちは、本当に無力でした。
火事で火に巻かれたら、焼死じゃなく煙で死ぬほうがリアルです。
台風で川の様子を見に行ったら、想像以上の水流で足元をすくわれます。
濁流に抗えるほどの筋力をヒトが持っているはずもなく、落下途中で運よく何かに掴まれるなど夢のまた夢。
映画や制作物に対する批判じゃないんです。
リアルがわかってての物語なら良いのですが、知らない人々はこれがリアルだと刷り込まれるのです。
殴り合ったことない人が、力加減がわからず人を殴り殺してしまう。
子どもを叩き殺してしまったり、罰で食事させず栄養失調にさせたり…
いじめやからかいで圧死や溺死させたり。
ノンリアルの世界しか知らないとは、こういうことなんです。
作られた物語でしか、危機や危険度を知らないって恐ろしいなって。
だから、世界を救う物語や英雄伝説のようなフィクションに、ファンタジーのようなノンリアルを持ち込まないで欲しいんです。
死や危機が近くにない現代では、それがどんなことか現実を想像する力が育ちません。
だからこそ、ノンリアルの刷り込みがあるのだと、提供する大人たちはもっと知るべきだと思うのです。
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