コーヒーが血栓を溶かす | アロマ&心理カウンセリング 心とからだのセルフケア @東京 調布

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昨日、誕生日には多くの方からメッセージをいただき、ありがとうございました。
また一年生き切らないと…と、少し調べものをしていましたら、タイトルの記事を見つけました。

コーヒーの効能については、一般に浸透している、覚醒作用や利尿作用、唾液や胃酸など消化器系分泌の促進の他、大腸がんのリスクを減らすとか、脳細胞の増加とか、色々と新しい情報が出てきていますね。

私は、急激なカフェイン飲用によって、急性胃炎になり、あわや救急車か!と動けなくなったことがあるので、カフェインレスコーヒーしか飲めません。

コーヒー1杯あたりのカフェインは、標準で100-150mgらしいのですが、その時はエスプレッソを元にしたアイスのアレンジコーヒーを飲んだので、普通のエスプレッソよりもカフェイン量が多かったと予想できます。
(小さなカップで飲む普通のエスプレッソのカフェイン量は、標準的なコーヒーのカフェイン量より少ないそうです。)

それ以来コーヒーを飲まなくなり紅茶派になったのでした。
紅茶は1杯あたりのカフェインは、60-75程度らしい。
飲み過ぎると胃の違和感が出ることから、カフェインの存在を体感しています。

さて、ここからが本題です。
「コーヒーに備わる、血栓を溶かす力」という記事を見つけたのです。
http://coffee.ajca.or.jp/webmagazine/health/doctor/79health

2014年の記事で、もっと新しいことがわかっているはずですので、興味がある方は、他にも調べてみてください。

まず、血液は、出血時に止血等に働く固める因子(凝固因子)があり、また、逆にそれを溶かす因子(線溶因子)があります。
凝固因子によって固まった血液を血栓と呼びますが、固める目的後、これを溶かし元の状態に整備するのが線溶因子です。固まったままでは、血管が塞がれてしまいますからね。

血栓を溶かす因子を作る酵素群があり、その中のt-PA(tissue-plasminogen activator:組織プラスミノゲン活性化因子)の活性化にコーヒーが役立つということらしいです。
t-PAは、既に薬があります。

【t-PA製剤について】
身体の中にはもともとプラスミンという酵素があります。プラスミンは前駆体であるプラスミノゲンから作られ、血栓を溶かす作用があります。t-PAは、プラスミノゲンの作用を増強することで血栓を強力に溶かす酵素です。これまでの血栓溶解薬は投与しても、血栓を溶かす力は十分ではなく、血栓を溶かそうとしてたくさんの量を使うと全身で出血を起こしやすくなり、なかなかうまく治療ができませんでした。そこで登場したのが遺伝子組み換えにより作ったt-PA製剤です。t-PAは血栓自体に作用して血栓を溶かすため、血栓溶解療法に適した薬です。
(引用:福岡脳卒中データベース 脳卒中Webガイドより)

遺伝子組み換えとか、製剤ならではで気になりますけれど…^_^;

元のコーヒーの記事には、t-PA分泌促進に効果が高かったのが、ブルーマウンテン、ウンナン(雲南)、次いでキリマンジャロと種類で大きく差が出たという。
また興味深かったのは、アルコールに抽出よりも水で抽出した方が、t-PA分泌が高かったこと。

そして、コーヒーのどの成分が分泌活性するのか調べたところ…
「クロロゲン酸、カフェインなどコーヒーの主要7成分を選び出してt-PAの分泌を見たが、いずれの成分にも活性は認められなかった。ところが、雲南とブルーマウンテンにはt-PAの分泌を促す活性が見られた。」ということ。

これは、固有の成分の効能だけでは語れない精油に共通するなと思った。
成分を添加した偽和品では、精油(植物)の本来の恩恵を受けられないと、故・高山先生は口を酸っぱくして言っていた。

記事には「コーヒー及びコーヒー成分の血小板凝集に対する阻害活性」の結果もある。
それによると…

「トリゴネリンヒドロクロライドは6%、キナ酸は11%とそれぞれかなり高い阻害活性を示し、
また、コーヒーやパンを焼いたときの香りに代表されるピラジン化合物にも、血小板の凝集を妨げる効果が見られた。
特に『2‐エチルピラジン』はアスピリンと同じくらいの強い活性を持つことがわかりました。アスピリンは頭痛薬などに使われていて、血液をサラサラにする効果がありますが、それを凌ぐほど強い…」というところ。

ちなみに、この研究をしている医学博士の須貝氏は、ナットウキナーゼの発見者で、機能性食品(特定保健用食品)にとらわれることなく、世界中の食品、あるいはアロマエッセンスの中から生理活性物質を追究し、これまで多くの商品を開発しているそうだ。

香りの化学物質は、まだまだ大いに期待でき、また、その作用機序がわかれば、独自の成分の効能に片寄らず、自然の植物の有用性が見直されるのではないかと思う。