こんばんは。
看護師アロマセラピスト岡村未菜です。
先日、訪問診療で関わらせて頂いている患者様から素敵なお話を伺いました。
診療の際に、「植物の香りが好き」という情報を院長がキャッチ
医療相談員(MSW)と私で自宅訪問させていただく機会があったため、香りを持っていきました。
お互いを思いやる仲良しご夫婦
ご病気による辛い症状、気がかりなこと、希望などじっくりお話しを伺うことができました。
香りを持参したことお伝えすると、奥様がお持ちのお香やフレグランスを見せてくださりました。
せっかくなので精油の香りをいくつか試して頂き、患者様が好まれた香りは、
真正ラベンダー
「奥様と見たラベンダーの風景が今でも忘れられない」と教えてくださいました。
また、寺院がお好きでお二人で巡られていたこと、そこで買ったお香がとても良い香りだったこと。でも今は行けないね。
とお話してくださいました。
香りが、大切な思い出と繋がりました
トリートメントについては、とても献身的な奥様で、「私がやります」と仰りました。
ご家族の手に勝るものはありません。
アロマシールにラベンダー精油を滴下し、お渡ししたところ、「枕元に置きます」と言ってくださいました。
元々植物や香りがお好きなご夫婦。
今後病状の変化があった時、香りがお二人の力になるかもしれないなと感じました。
後日、ご病気の進行を自覚する出来事があり辛いお気持ちでおられました。
少しでもお気持ちが和らぐ瞬間をと思い、匂い袋を作りました。
患者様は思い出の香り。
奥様は金木犀がお好きとお聞きしていましたが、手持ちにないので同じモクセイ科のジャスミンを入れてみました。落ち込みや不安を温かく包む香りです。
本日同行した看護師から渡してもらい、とても喜ばれていたと報告を受けました。
「落ち着く」とさっそく胸元に入れてくださったそうです。
アロマケアと聞くとアロマトリートメントを想像しがちですが、アロマは手段の一つに過ぎません。お話を引き出すこともケアの一部。
その方に寄り添った方法で、アロマケアを取り入れていければと思いました。
これからもこのご夫婦を見守り、寄り添っていきたいと思います。
本日も最後まで読んで下さりありがとうございます。