こんばんは。
看護師アロマセラピストの岡村未菜です。
19日(金)に小室哲哉さんの引退会見がありました。
皆さんはどう感じられましたか?
私は、小室さんの苦悩、そしてきっとそれを一人で抱え込んでいた辛さに胸が痛くなりました。
テレビでも報道されていますが、介護する人のストレス、疲労、孤独などの社会問題が背景にあります。
小室さんの言葉を一部抜粋しながら思ったことを書きます。
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【KEIKOさんがくも膜下出血になった時】
「まだまだ話足りないこと、足りないことがある。助けてくださいと祈った」
「瞬間を大事にしなきゃ」
生命の危機に直面しての動揺・不安。
幸い一命をとりとめ、身体的機能は維持。
今まで当たり前だったことに感謝し、今を大切にしなければと気づいた。
これからも愛するKeikoさんと一緒に過ごせる幸せを感じられたと思います。
「今を大切に生きる」というメッセージも大切にしていきたいものです。
しかし、現実は…
【病気の前とは違うkeikoさんの受容】
「一人の女性というより女の子。父性愛や肉親への愛という形。」
「歌のサポートではなく、生活のサポートをしてきた」
「普通の家庭の妻というわけではない」
身体的機能は維持されているけど、前とは違う。その受け入れに大きな葛藤や苦悩があったと思います。特に、高次機能障害は見た目にはほとんど分かりません。
だからこそ、受け入れがたいということもあると思います。
もし、自分の大切な人が障害をおったとき、私だってきっと色々な葛藤があると思います。
愛している人だったらなおさら、そしてそんな思いはきっと周囲に言えないと思います。
【小室さん自身も闘病生活を送る】
「自分は一人の闘病生活だった、突発性難聴
ストレスによる摂食障害、耳鳴りで入院した。
往診利用して何とか仕事をしてきた」
自分が病気になることで、今まで蓄積していたストレスや疲労でメンタルも破綻してしまったのだと思います。
音楽活動でのプレッシャー、介護での葛藤や疲労、自分の体調不良…
私達には計り知れないほどの苦悩があったと思います。
小室さんは誰かに相談できていたのかな。
一人で抱え込み、孤独感があったのではないかな。
不倫騒動の看護師さんについて
「(keikoさんと)普通の会話をする機会がなく、雑談に付き合ってもらった。普通の病院の看護師ではそんなことはないけど」
たまたま小室さんの心の拠り所、支えになったのが、この方の存在だったのですよね。
そういう存在が必要だったことはとても理解できます。
(一線をこえることは違うと思いますし、だから不倫というのも肯定はできませんが)
【24時間365日の介護】
在宅では、家族は24時間365日。
ICUのようなもの。
ケアスタッフが関わるのはそのうちの数時間。
でもその少しの時間が唯一ほっとできる時間にもなる。
以前、ご家族の看取りをされた看護師さんがおっしゃっており、とても心に残っています。
今回の小室さんの問題は看取りではないですが、一人にしない、休息できる時間を作ることの必要性は変わらないと思います。
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これまでの私の経験の中でも、介護疲労について考えさせられることが多々ありました。
介護の現場では、外部からは分からない苦悩が沢山あると思います。
それを一人で抱え込んでしまう方も多い。
そして、心や体のバランスを崩してしまう方多い。
でも、そこを誰がどのようにサポートするのか?
介護保険制度などのサポート体制があります。
でも、該当しない方やそんなサポートを知らず活用できていない方もみえます。
サービスには限界があり、サポートしきれない状況になることもあります。
介護を必要とする人が増える今後の大きな社会問題だと思います。
この問題を受け、
ケアする人のケア
とても必要だと再認識しました。
その中で私ができることは何か。
辛い気持ち、揺れる気持ちに寄り添う。一人で抱え込ませず、解放できる場を作ること
情報提供
心身を緩めるサポート
看護師とアロマセラピストの立場から、少しでも手を差しのべられるようになりたいです。
そのためには、寄り添う心はもちろん、専門職としての知識や技術が必要。
日々学んでいきたいと思います。
小室さんが発信したメッセージ。
不倫だけに焦点をあてている人がいるのであれば、是非その背景の問題も身近な問題として考えていただきたいです。
本日も最後まで読んで下りありがとうございます。