こんばんは。
看護師アロマセラピストの岡村 未菜です。
業務終了後にウェブセミナーがありました。
テーマは、
退院支援は、人生の再構築を支援すること
~患者さんが望む栄養療法をかなえるために~
在宅ケア移行支援研究所 宇都宮宏子先生
平成28年から病棟に退院調整看護師が配置されました。
病院のスタッフは、患者さんの退院後の生活をどれくらい想像し治療・看護にあたっているでしょうか。
私は病院で勤務している時、恥ずかしながら全く見据えることができていなかったです。
「ICUという超急性期の現場だから先のことは分からない」とあまり深く考えていませんでした。
でも、今日のセミナーを受けて、「それは間違っていた」と思いました。
退院支援とは、
患者さんが自分の病気を理解・受容するための支援
どう生きていきたいか、どう暮らしたいかを意思決定するための支援
生活の場に帰るための自立に向けた支援
よって、入院の時点から開始されるべきものということになります。
つまり患者さんの人生に寄り添う訳ですから、入院前の患者さんの生活や患者さんや家族の思いを知ることが不可欠です。
医療を受けることによって今後どのような生活になるか予測し、退院後の生活を患者さんや家族と共に想像し構築していくことが必要になります。
生活を支援するための制度・資源を知る必要もあります。
病院では、「生きること」を支援します。そのためにあらゆる治療を行います。
しかし、「生きること」の支援は、治療だけではありません。
病気が治っても治らなくても、患者さんの生活・人生は続いています。
病気をかかえながら生きる患者さんの生活を見据えなくてはいけませんので、私達は「患者さんの生活」にも目を向けなくてはいけません。
きっと、私のように「患者さんの生活」を見て見ぬふりをしてきた医療者の方もみえると思います。
その原因の一つとして、
意識の問題もありますが、
「退院後の患者さんの生活を知らない、想像できない」ことも一つの原因だと思います。
私は4月から自宅に診療同行させてもらうようになり、患者さんの生活状況や思いを知ったり、在宅医療の現状を目の当たりにすることで、在宅療養支援のための連携・協働の必要性を感じることができるようになりました。
このような現状を多くの方に知っていただきたいなと思います。
ここような状況から、退院支援カンファレンスに病院メンバーだけでなく在宅療養のイメージができるスタッフ(ケアマネや訪問看護師など)が入ることが推奨されることにはとても納得できました。
私のような医療者の方が、「何のための医療・看護なのか」立ち返り、患者さんが病気と付き合いながら生活していくための連携・協働の必要性を感じていただけると嬉しいです。
私も、「患者さんがその人らしく望む場所で生きること」を支える一員になれるように頑張りたいです。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。