平成14年4月18日の朝を迎えました。

この日は、一日中、大変忙しい日になりました。

朝7時、新宿のホテルを出て、羽田空港まで、出迎えに行きました。

勿論、上田清美さんも、一緒です。出迎える人は、佐賀県武雄市のビデオ・ファンタジーの津山社長さんと、スタッフの中村さんで、私達の日本橋到着の模様と、翌日のNHKに行く間までの瞬間をカメラにおさめる為に、来て戴きました。

津山さんは、プロの カメラマンです。撮影の為の機材も重く、ビデオカメラ・ライト・三脚など、重く、大きな機材で、お二で持つには大変な荷物でした。

その為に、私達三人が、空の乳母車を持って、出迎えに行きました。

勿論、それだけではありません。東京の町並みを歩いている私達の姿をカメラに修めるのも大切な目的でした。

羽田で合流し、二人の荷物を乳母車に乗せ、モノレールで、浜松町まで移動して、東京タワーの見える所まで行き、東京タワーの前で撮影してもらいました。

また、東京の銀座を歩いているシーンもとってもらいました。

午後2時、東京駅に出迎えに行きました。実は、この日、大阪の妹と娘の美香・孫の瑞穂、真輝が、佐賀から、応援に来てくれました。

その日の午後4時、日本橋での出迎えをする為の上京でした。

四人を出迎えて、次ぎの応援者の出迎えの為に、東京駅の中央改札口で待っていました。

約30分ぐらい待っていると、力づよい応援者、姫路の乾様が、私達の為に東京まで来て下さいました。

ゴールの日本橋は、東京駅から数百メートルしかなく、ゆっくり歩いても、15分程度です。東京駅で皆様とお別れして、しばらくの間、東京駅付近で待機していました。

娘や妹は、先に、ゴールの日本橋の[東海道五十三次の出発点]の所へ行き、私達のゴールのセレモニーで使う垂れ幕や、紅白のテープなどの準備をしに先に行きました。

午後3時45分、私達は日本橋に向けて、歩きはじめました。押している乳母車に乗っている荷物は、朝、預かったビデオ・ファンタジーのお二人分の荷物です。

一歩、一歩、踏みしめながら、歩きました。

東京駅から日本橋までの距離は、三日前に東京に到着した日に、一度歩いていましたので、様子はよく解っていました。

午後4時、ゴールの日本橋に到着しました。

ゴールの日本橋には、全重協[全国重度障害者雇用事業所協会]の大山泰弘会長・事務局の方々、JRPS[日本網膜色素変性症]の東京支部の方、関東嬉野会の高月武智様、姫路の乾美明様など、約30人の人の出迎えがありました。

また、私達のゴールの紅白のテープを握っていてくれた人は、今回の長崎、東京徒歩の旅の発案者・延岡の有留秀雄様と奥様の慶子様でした。

この日、私達の為に、宮崎から飛行機で出迎えに来て戴き、本当に感激しました。有留様は、今回私達の為に、ホームページを作って下さり、長崎出発の日から、ゴールの東京まで、ホームページに、私達の活動を書いてくださり、多くの人に見て戴く事が出来ました。

そんな、支えをしてくださった有留様ご夫妻が、忙しい中、応援に駆けつけて下さったのです。本当に嬉しいゴールでした。

三日前の、二人だけの東京到着とはまったく様子が違い、涙と、感動のゴールインでした。

また、新聞社の記者の人も私達の到着を待って戴き、翌日の新聞で掲載して戴きました。

勿論、MXテレビの坂本知子様の顔もありました。

夜6時、全重協主催の慰労会を新橋の中華料理店でして戴きました。

主催者の大山会長様や、全重協の加藤孝相談役様、全重協の事務局の皆様、そして、姫路の乾美明様、佐賀の上田清美様も出席して戴き、本当に嬉しい慰労会でした。

午後8時、慰労会も終わり、九州から出迎えに来て下さった有留様ご夫妻や、佐賀から来てくれた娘や孫、そして大阪から来てくれた妹や、妹の娘夫婦などの待つ、新宿の居酒屋にタクシーで移動して、慰労会に出席しました。

この席にも、撮影の為に、MXテレビの坂本様が取材にきて下さり、慰労会の様子や、娘のインタビューなどして下さいました。

夜10時、慰労会も終わり、みんなでホテルに帰りました。

有留様ご夫妻も、妹も、娘も、孫も、かどやホテルに泊まりました。

10日前、有留様は、ここのホテルに、インターネットで宿泊の予約をしておられました。

勿論、私に内緒です。

いつも、私達のホテルの予約は、その日か、せいぜい前日と決まっていましたが、東京だけは、乳母車を送ったり、NHKにお届けする署名などを送る都合で、10日前に決めており、メールで有留様の所へ知らせていました。

有留様は、当日、私達をびっくりさせようと思い、宿泊の予約を内緒にしていたようです。

ところが、私はその事は知っていました。

何故か、そんな気がして、ホテルの予約のかかりの人に聞いて、こられる事は知っていましたが、騙されたふりをしていました。

「きつね」と「たぬき」のばかし合いでした。

そんな、嬉しくて、楽しい、感動の一日が終わりました。

[宿泊地 東京都 かどやホテル]