自然農法は自然に寄り添う農法。
よって天体の律動を始め土壌の陰陽、生長の気、天然自然の森羅万象を陰陽五行で読み解く力が必要となる。

植物には「播種晩限」があり、いつ種を蒔いても良いという物ではない。

又土壌の栄養を吸収し生長する時期と実を大きくし種を育てる時期があり、これらの循環を「陰陽和順」の摂理から読み解いていく。

例えば肥料
肥料というのは突き詰めていけば「塩」に分類され「塩」は「陰」にあたる。そのため植物に対し肥効を発揮させるためには、陽の気を受けるように施さなければならない。

具体的に言うと、作物は収穫部位がそれぞれに異なっており、作物が穀実を稔らせたり、芋をつけたりするのは、ともに陽気の働きよるものである。

よって作物が実をつけたり芋を太らすタイミングで肥効が発揮されなければならないのである。この時期がずれると、肥料はただ土壌を汚すだけの「無用の長物」と化す。

稲ならば実をつける時期が陽の季節。よって施肥は土中が陽気を帯びる冬の間に、芋ならば収穫時期が10月の末、9月の秋分の日を過ぎた当たりを見計らい土中が陰陽和順の陽に入れ替わった瞬間に施肥する。

今の農業はここを無視し、やみくもに肥料を施し続けるため、土壌は陽のプラス電子を帯び、それらが植物に病害虫をもたらす。

このため先達の自然派農業者達は一様に「無肥料」を提唱された。

しかし陰陽和順の適期をしることで、絶妙のタイミングと絶妙なる量で施肥を行えば、土は肥え作物は太るのである。

農業は自然農法といえ「自然」ではない。人が作った圃場で人が交配させ作った種を人の管理下のもと育てる。

ゆえに人が天と地の間を取り持ち、土壌を汚すこと無く、植物に無理を強いる事なく、健全に生長させる義務があると考えるのである。

江戸農法の素晴らしさは、栽培に無理がない事である。

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