詞「下弦の月」 | 有沢祐輔の「空虚ノスタルジア」

有沢祐輔の「空虚ノスタルジア」

オリジナルの詩や小説を更新しているアマチュア作家のブログです。


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鈍色の視界しか知らなかった僕に

君の光は眩し過ぎて思わず目を瞑った

訝し気な眼差しを溶かす

その小さな掌の感触

鎧はバラバラと砕けた

 

絶望の味はずっと喉元にあるから

もうこれ以上 希望を注がないでくれないか?

 

「君さえこの手で壊すんだぞ」

 

僕の悪魔が四六時中囁く

 

「失うならこちらから手を振れ

引き返せない終章を捲る前に」

 

だけど 鎧の残骸は

手遅れなのを静かに告げる

 

血まみれな右手を隠したまま

左手で君を抱き寄せた

下弦の月が照らす君は

忘却を知るほどに美しい

 

 

 

 

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