ピラティスと骨盤の配置 その2 | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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 ピラティスと骨盤の配置 その1
の続きです。


昨日は骨盤の「ニュートラル・ポジション」についての説明で終わっておりましたので、
今日はもう1つの「インプリント・ポジション」について書いてみたいと思います。


仰向けに横たわっている場合、ニュートラルでは骨盤が床と平行にあり、
腰の部分(腰椎)には自然なカーブ(前湾)が存在しているのに対し、
「インプリント」では腰椎がやや屈曲し、骨盤はわずかに後傾しています。


■ニュートラル
1411819925680.jpg 


■インプリント
1411819815445.jpg 

この写真の微妙な違い、分かるでしょうか?(^-^;
床面と腰椎の関係を見比べていただくと少し違うのがわかるかもー。



「インプリント」という言葉の意味自体は「判を押す」というようなことで、
腰椎のところにインクをつけてマットに判を押す、みたいなカタチにはなるのですが、
これはあくまでも結果的にそうなるだけのことであって、押し付けることが目的ではありません。


なぜこの「インプリント」というポジションが取られるのか、というと、
それはニュートラルで安定できない場合に、骨盤と腰椎を安定させることが目的です。
胸郭(肋骨)と骨盤をつないている腹筋たち(腹斜筋など)が弱かったりすると
安定性が損なわれるため、腹筋たちを収縮させたポジションを予めとることによって、
腹筋たちの働きを維持しやすくする
のです。


例えば、仰向けエクササイズで両足を床から持ち上げて行なうようなときには、
足(脚)の重さに腹筋たちのチカラが対抗できないとなると、骨盤と腰椎が不安定になる。
そんなときには、あらかじめ「インプリント」ポジションを取ることによって腹筋たちを働かせてから、
足を床から持ち上げる―――そうすると、安定性を獲得することが比較的容易になります。


ん~うーん
なんだか骨盤のポジションの説明は、カンタンに書くのがムズカシイなぁ汗
どうしてもピラティスをされたコトのある方向けの説明にしかならなくってごめんなさいトホホ


ただ、なんでココでこんなに骨盤のポジションのことを強調して書いているか、というと、
骨盤と腰椎をいかなる姿勢や動きの中でも安定させておくことがとても大切だから。
これはピラティスでは、ということではなくて、カラダのしくみとして、とも言えます。


逆に言うと、骨盤と腰椎の安定性が獲得できないままにピラティスエクササイズを頑張っても
効果性が低いことはもちろん、カラダに負担をかけてしまうことも大いに考えられます。
なので、ピラティスを始められるときには、こういった基本のキとなるカラダの使い方を、
きちんと最初に習得していただきたいなぁって思っているんですよね。
これは私のクライアントさんに対してだけでなく、ピラティスを始められる全ての方に対して、です。


昨日のグループマット・ベーシッククラスでは「骨盤の配置」をテーマにレッスンしました。
初心者さんの多いレッスンでは、お腹の筋肉たちによって骨盤と腰椎を安定させる、
ということを、視覚的アプローチ、触覚的アプローチ、体感的アプローチなどなど、
様々な方法を駆使しながら、皆さんにゆっくりじっくり習得していただいています。


地味~な動き満載だったりもしますが、安全で効果的なピラティスエクササイズのためには、
欠かすことのできない大切な基本原則なんですよ!