『柚木沙弥郎おじいちゃんと私』
柚木沙弥郎 丸山祐子=著
2022年10月に
100歳になられ、まだなお現役の染色家・柚木沙弥郎さん。
孫の丸山祐子さんが祖父の記憶して、活動、言葉を書きためたノートをベースに、
1歳から100歳までの写真とエピソードで、その人生を丹念に紐解く。
生誕100年・柚木沙弥郎展
日本民藝館にて4月2日まで
柚木沙弥郎さんを知ったのは絵本から
『魔法のことば』
『せんねんまんねん』
この本の中から
1994・平成6年 72さい
『メッセージは、心のどこか深いところにあたかも川の流れの中のかたい岩石のように溶けてなくならないものとしてとどまり、
後年いろいろな危機に出会った折に慰めと励ましをともなって、水面に現れてくるでしょう。絵本はそんな働きがあるのです。』
2020 令和2年 98さい
沙弥郎は、いつもと変わらず淡々と絵を描いて過ごした。「このコロナのことも自分の人生の中の一つの出来事として、みんなと同じこと時を過ごしているだけだ」と言っていた。
「コロナのことは世界中を変えるようなことで、私は天からの声だと思うんです。〝そんなに焦らずに、立ち止まって、一人一人の人間が今自分がどういう考えを持っているかっていうことをしばらく考えてみなさい〟と言っているように思います。」
以前2021年出版の
『柚木沙弥郎のことば』に感動し、そのあともう少し前の本も読みました。
帯のことば
~~~いつからだってはじめたっていいんだよ。
僕だって物心ついたのは
80歳になってからなんだから~~~
2014年
2020年
『どんな小さなものでもみつめていると宇宙につながっている』
詩人まど・みちお100歳の言葉
102歳で天に帰られたまど・みちおさん
100歳を記念して、いろいろ出版された中で私が一番響いた本。
(なんでかな~これも絶版(;.;))
日々みずみずしい言葉を紡ぎ続けた詩人の「ことばの果実」。
インタビューなどで語られた話の中から、きらきら光る言葉を掬い上げて紹介。
今、まどさんの言葉、ノートに書き写してます。
その中から
私がいう「かみさま」は
「宇宙の意志」みたいなもの。
この世のものは
そこにいるだけ、あるだけで
尊いものなんです。
『1歳から100歳の夢』
学校の先生になる、社長になる、甲子園に行く、友だちを笑顔にしたい、
今の平穏な幸せを続けたい、定年したら妻と温泉に行きたい、孫が成人するまで長生きしたい・・・。
1歳から100歳までの「夢」が詰まった一冊。
購入したのは15年前。
時~々読み返します。
まっ先に、その時の自分の年齢のところ。
そして、まだ小さい年齢の子どもたちや、私よりずっと先輩の方々のところ。
今の私の年齢の方の夢。
まいにちのテレビや新聞で、悲しい事件や事故、自然災害が報道されています。
それらの規模がだんだん大きくなっているのも胸がいたみ、まるで人間に大自然の力の大きさ、
すごさを重いしらしめているようです。
この歳になって、それらを見ます時、しみじみと天地大地にひれふす思いになります。
あくまで大自然の中で生かされている人間であることを思い、謙虚に生きねば・・・
と神妙な心をいただきます。
「大自然の御心に生きる・・・」
これからはさりげなく、そんな事を若い子や孫に伝えられる日々の生活でありたい・・・
それが「私の夢」です。
【大自然の御心に生きる・・・】
これ、私のこれからの日々の指針にしたい。