12月絵本多めな読書記録②

 

 

 

 

大竹英洋 文・写真

2015.10.1 こどものとも年少版発行

2021.9.30 福音館の幼児絵本初版

 

♪絵本講師のくがやよいさん♪

♪キラキラりすくん♪

めっちゃくちゃ推してる写真家・大竹英洋さんの

今、めちゃくちゃ推している絵本

私も読んでみたいと思いました。

 

絵本講師のくがやよいさん

 

 

♪絵本セラピスト®︎キラキラりすくん♪

 


こちら以外にも、お二人のブログをいろいろご覧になられたら、詳し~く載っています。

 

 

・・・・・・

 

先入観なしに読んでも、というより

もう表紙と題名からドキッ!!という感じです!!


絵本を読んで

森のどうぶつたちを通して(天から)

「あなたは、だれですか?」

「あなたは どう生きていますか?」

問われている感覚になり

私の気持ちもしずまりかえりました。

 

動画配信昨日までされていて、私はギリギリのギリギリで、拝見することができましたが、皆様にお伝えできなくて、ごめんなさい。

 

大竹英洋さんのお好きな絵本がまたいいんだな~♪

 

 

 

 

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著者 スージ-・モルゲンステルヌ 

イラスト セルジュ・ブロック

訳 岸惠子

千倉書房

2008.10.1初版

 

出版当時、岸惠子さんが訳された大人の絵本として話題になって、私も読みました。

パリのおばあさんの年代にどんどん近くなりつつある今、もう一度読もうと思いました。

 

ナチス収容所の辛く苦しい経験をしたおばあさん、今は一人暮らし。昔は本をよく読み、縫い物、詩集にも精を出し、海や山歩きもお料理も大好きだったおばあさん。今は眼も疲れ気力もなくなりできないものばかり・・・

 

でも、おばあさんはこう言います

「やりたいこと全部ができないのなら

できることだけでもやっていくことだわ」

 

そして、鏡をのぞき四分の三世紀もの味わった、自分の人生の苦楽が刻まれた自分の顔のしわ、しわ、しわを”いとおしい”くて”なんて美しいの”とつぶやきます。

 

「わたしにも、若いときがあったのよ。

わたしの分の若さはもうもらったの。

今は年をとるのがわたしの番」

 

パリのおばあさんの生き方、心に留めておきたいと思いました。

 

 

めがねをどこに置いたかしら、指輪も、あらっ、はさみも。

彼女は日がな一日忘れ物さがしで暮らします。

ここのところ、私の日常そのもの(;゚ロ゚)

 

でも、、、

お医者さまへ行くのは今週だったかしら、来週だったか・・・

処方箋はこのままで良かったかしら。

こうなっても、

でも、だいじょうぶよ。今日はうまくいかなくても、明日になればきっと良くなるわ。とおばあさんは思います。

これ、危険じゃないですか?と思ってしまったわたし。

 

息子さんの電話にも、だいじょうぶとこたえるおばあさん。

 

年を重ねて孤独と向き合い、前向きな考えで生きているおばあさんに感銘を受ける反面、身体的衰えは認めて、できないところは助けを受けながら暮らした方がいいんじゃないかな?なんて思ってしまいました。

 

 

二人暮らしのお義父さん、お母さんのことも考えさせられました。

 

 

 

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原作 安藤忠雄

絵 はたこうしろう

小学館

2020.3.3初版

 

建築家・安藤忠雄さんが設計し、2020年春オープンした。大阪の『こどもの本の森、中之島』を舞台にした作品。『本の森』を訪れた初年とちょっと変わったおじさんとの対話から、世界的建築家・安藤忠雄の想像力の秘密が明かされます。

 

・建物は本来人間を雨や風から守るためのもの。でも、役割ばかり考えて建物を作っていたら、街中同じ建物ばかりで、便利だけどつまらない、と安藤忠雄さんそっくりのおじさん。

「だから ぼくは 、たてものに いたずらを しこむんだ」

 

「べんりじゃないもの。いっけん むだにおもえるもの。すぐには こたえが わからないもの。 そういうものが じつはいちばん おもしろい。そういうばしょにいると、ひとは そこを どんなふうにつかおうかって じぶんのあたまで かんがえはじめる」

 

最後のいたずらのすきな けんちくか (安藤忠雄さん)からのメッセージもすごくよかった。

 

ぜひ行ってみたい!!そしてぐるぐる探検してみたい♡

 

『子どもの本の森 中之島』

 

 

『上野の国立国会図書館 国際図書館』も安藤忠雄さん設計なんですね。

『福島県いわき市の幼稚園併設、絵本美術館』も素敵です♪

 

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ぶん エスザ・ドヴェルノア

え ミシェル・ゲー

やく すえまつひみこ

童話館出版

1997.11.10初版

 

娘達が小さなころ読んで、大好きになった絵本。

はりねずみのトゲトゲのうちのストーブも、おとなりのりすのクルミワリのうちのストーブもこわれていて、寒くて仕方のない2ひき。からだを寄せ合うと、トゲトゲのはりがささります。寒いし痛いしで、あたたまることができない2ひきは、アンゴラうさぎのフワフワさんのところへ行きました。そしてアンゴラうさぎさんにいい考えが浮かびました。

 

絵もおはなしも、ほっこりあたたまります。

 

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シャーローット・ゾロトウ 文

ルース・ロビンス絵

みらい なな 訳

童話屋

1991.11.7初版

 

これまた大好きなシャーローット・ゾロトウの

大好きなクリスマスの絵本です♪

デビッドははじめから、このふうがわりなおじいんが好きでした。自分で窓をふいたり、階段をそうじしたり、枯れたような木に水をやったり、はなしかけたりしている、このひとつひとつがデビッドにはとてもいいことのようにみえたのです。

 クロケットさんは、まいにち夕日をながめたり、子どもたちの遊ぶのを見物してから、ちいさいモミの木に、おやすみをいい、空の星にあとを頼んで家にはいりました。

 

絵も大好きなので、よくこの時期飾ります♪

 

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荒井良二

平凡社

2001.8.8初版

 

忘れてないよ~忘れてないからね~と

取り出した荒井良二さんの絵本。

 

荒井良二さんふう絵日記。の中から一日。

 

(ぼくがつ ぼくにち ぼくようび)

 

晴れた空に向けて、アーッと口を大きくあけると太陽のつぶつぶがくちからコロンコロンとはいってきtr、なんとなく口のバイキン

がシュンちなって小さくなる気がしていいぞォ!!

空にもっこりの雲、子どもの時の雲の観察日記を思い出したあ!毎日あんまりかわりない雲に、おもしろい形になってちょうだいなんてお願いしたもんだよ。

 

あ~~こんな絵日記、毎日読みたい♡

 

「子どもの時の雲の観察日記を思い出したあ!」って、これはもとから大人向け絵本?そういえば漢字多いし。

 

どっちでもいいや

荒井良二さんは、わたしの子ども心をぐるぐるかき回す人。

読むとほわっと力がぬける作用あり。

いいんだよね、これで・・・って勝手に思える不思議な人。

へへへへへって、うれしくなる

凹んでいるときも、ちょっと上向きにさせてくれる人。

 

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荒井良二

プチグラパブリッシング

2005.5.25初版

 

そんな荒井良二さんですが・・・

 

ルフランルフランの2は、持っているのに、もともとのルフランルフランが手元になくて、あれ?と思ってまた図書館で借りて読んだのだけど・・・やっぱりこの絵本私にはよくわからなかった・・・(第11回絵本賞受賞し、評価もいいです。あれ?)

 

荒井良二

プチグラパブリッシング

2006.5.25初版

 

私はこちらの絵本が大好き♪

 

ルフランルフラン ひっこしの途中

 

真っ白な本の中へ。

ふたごのナンニモとネンデモに出会います。

 

みんなが読んでる本は真っ白でなんにも書いていないけれど、いろんなおはなしがつまっているという。どんなふうにおはなしを見つけるかは・・・

「ホンノスコシのかみさまに ほんのすこしの ゆうきをくださいとおねがいして 自分の好きな おはなしを話せばいいのよ」

 

そしてルフランは,恥ずかしそうに話し始めます。

 

あ~~~楽しかった♪

 

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まど・みちお画集

新潮社

2003.11.6初版

 

まど・みちおさん

 

私にとって、仙人のような、菩薩さまのような方。

宇宙とつながっていたと思われるような方。

 

長新太さんは、「まどさんというと、良寛さんが頭に浮かぶ」と言われました。

そして谷川俊太郎さんは、「まどさんの絵本は曼荼羅だと思う」と。

 

ほんとにそんな感じです。

 

詩はだれにでもわかることばで深い詩をたくさん作られました。

画は、写実的ではなく、抽象画です。(51歳~55歳)

 

 

まど・みちおさんのことばより

 

しだいに

抽象画を描くようになりました。

具象画は、

この世にあるものをものにして

描くのですが、

せっかく描くのなら、

何にもこだわらずに自由に描きたい。

この世のどこにもない世界。

この世にひとつきりの、

自分の世界を

描きたいと思ったのです・・・・・・。

 

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 私はいわゆる抽象画について、専門的にはどんな理論があるのか全然知らない。ただ抽象画を好きな自分を納得させるためかのような自分流の理由が、いつとなく自分の中に生まれてきてはいる。ひとことで言えばそれは、絵を見る時くらいは、自分の視覚を自由にさせておいてやりたいと思う、ということだろう。そのためにこそ、絵を見るのだと言っていい気がする。

 

久しぶりに画集を手にとり、鎮もる時間。

 

そしてこの画集には、何編か詩が載っていて、中にこんな詩が

 

いちばんぼし

 

いちばんぼしが でた

うちゅうの

目のようだ

 

ああ

うちゅうが

ぼくを みている

 

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わたしが

大竹英洋さんの絵本『もりはみている』から

感じたこと