「山はしっている」

リビー・ウォルデン 作

リチャード・ジョーンズ 絵

横山和江 訳

すずき出版

2020.3.6初版

 

 

 

鈴木出版 Suzuki Publishingリンクwww.suzuki-syuppan.co.jp

 

すずき出版 内容紹介より

 

日が昇り、日が沈み、ひとつの命が消えて、ひとつの命が生まれる。雄大な山々は生きるものたちの営みをずっと見守り続けてきた。心に沁み通る静かな文章と、息をのむほど美しいイラストで綴る至高のネイチャー絵本。

 

「訳しながら、自然への畏敬の念がわいてきました」と訳者がコメントしています。悠久の時の流れに思いを馳せ、この地球がずっと続くためにできることを考えてみませんか。

 

 

 

 美しい詩画集を見ているような

自然のドキュメント映像を見ながら、

やさしいナレーションを聞いているような感覚

美しい画と美しいことばが

静かに広がります

 

絵本を閉じて目を瞑って、

もう一度画を辿りながら考える

ずっと見守られながら生きている

私ができること

 

原題 「SECRTS OF THE MOUNTAIN」

 

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絵本ナビ編集長 磯崎園子さんのことば

 

(前略)

刻一刻と変化していく陽の光、さらに夜になれば月の光にてらされる自然の風景が毎日繰り返されるであろう、それぞれの動物たちのそれぞれのいとなみが。こんなにも美しく、こんなにも尊いものに見えてくるなんて!揺さぶられるほどの感動を味わいながら、最期に語るその言葉が静かに心に突き刺さってきます。

 

「夜が朝になるように、世界もかわっていく。

 永遠に続くこともあれば、進化するものもある。

 かわらないのは、生きること。」

 

 山は知っているのです。

 消えていく命のことも、生まれ来る命のことも。

 そして見守られているわたしたちが、考えるのは、これからの地球について。

 

リチャード・ジョーンズが描く美しい自然や愛らしい動物たちを素直にたっぷり堪能しながら、しっかり感じたことを心に留めていこうとおもうのです。