壮大な世界のおはなしと
おはなしにぴったりな壮大な絵
初めて読むわけではないけれど
やっぱり はあ~~~
うっとりのため息と
しばらく余韻に浸ります・・・
あたたたかい勇気づけとともに
絵本ナビ編集長・磯崎園子さんのことばが
もうぴったりなので、そのまま載せちゃいます。
「ちび竜」
文・工藤直子
絵・あべ弘士
童心社
2019.12.24初版
『誰もが心の中で憧れを抱いているかもしれない、竜。
想像するのは、あの壮大な姿。
ところが、その竜が生まれてきたのは・・・雨つぶの中!
小さな小さなちび竜が最初に出会うのは、水たまりで出会ったボウフラ。
一緒にぴんぴんしながら、彼らは言うのです。
「みんなでちび竜 うまれるのを たのしみに まっていた。」
そして、教えてくれます。ちび竜はここを飛び出して、どんどんでか竜になる、と。
その言葉通り、たんぽぽの綿毛で飛び立つと、とんぼに飛び方を教えてもらい、フナからは「うろこ通信」のやり方を、もぐらからは、「土」の色んなことを。うさぎと飛び比べをし、こうまとかけっこをし、杉の木と背くらべ。さらに、入道雲から、、、海から、、、山や森と、、、。そうやってあらゆる自然界の友だちと遊びながら、仲良くしながら、やがて神通力も身につけて。
みえないほどのチビチビだったちび竜は、今や・・・・・・
光る青い地球を抱いている!
あらゆる命のキラキラした輝きを、うたうような言葉にのせてお話を作り出す詩人工藤直子さん。最初はおどろくほど愛らしいちび竜の姿を、めくるたびに迫力を加えていき、やがて地球を包み込むほどのスケールの大きさへと変化させていく絵本作家あべ弘士さん。
そのラストシーンに感動を覚えながら、それでも嬉しいような、くすぐったいような気持ちが残るのは、工藤さんが誰も彼もを私たちの「ともだち」として描かれているからでしょうか。竜は君の心の中にも・・・・・・いる!
自分だけの本棚にしまっておきたくなる1冊で』
(お伝えしたい部分を、私が太字にしました)
https://www.ehonnavi.net/sp/sp_ehon00.asp?no=128631&spf=1