こんにちは…!

 

また訃報ですが、僕とほとんど同じ世代…亡くなるのは仕方がないんですけれど…!

 

ポーランドの名監督アンジェイ・ワイダ氏が亡くなりました。

僕は映画好きだったんですが、氏の「灰とダイアモンド」を2度見ています。

その他にも「地下水道」なんかも見ていますが、あの頃に東欧のジェームス・ディーンと呼ばれた彼(名前はナンだったかなぁ…)が主人公の、青年マチェックの「灰とダイアモンド」が「地下水道」などの抵抗三部作の一部とは知りませんでした…

全編モノクロの映画で、主人公が最後のゴミの山を逃げる白と黒のシーンは鮮烈でした…!

 

歴史好きな僕はあの「カチェンの森」の虐殺は知っていたのですが、氏のご親族もあの事件の被害者だったことを、撮影前のインタビューで知りました…

はじめはずいぶんと久しぶりな氏の名前の復活だと思っていたのですが、そのせいもあって「カチェンの森」を観ながらワイダ氏を考えたものです…でもその頃には僕は「灰とダイアモンド」からうんと年寄りになってしまいました…

 

「カチェンの森」の印象的な女主人公のセリフ「一体この国は誰の国なの?…」

さらにドイツ軍に変わって侵攻するロシア軍がポーランドの国旗を半分にして赤い方だけをロシア軍旗として戦車に建てるシーン…

長いヨーロッパ史の中でも列強に常に脅かされて来たポーランド…ワイダ監督が最後に描きたかった祖国かもしれませんね…

 

以前にも書いたようにチエコといい、このポーランドも知っている名前はあのピアノの詩人「ショパン」と「パデレフスキー」それに同じ映画監督の、と言っても氏とは正反対のようなロマン・ポランスキー監督「戦場のピアニスト」「ローズマリーの赤ちゃん」それにあのオカルト殺人のシャロン・テート事件で有名ですが…

あとは不思議にクラクフという古都の名前と「連帯」と「ワレサ氏」くらい、その彼もポーランド大統領になってるんですから、時代は変わるし僕も変化してるんですからね…仕方ありませんね!

 

鉄のカーテンの向こうに閉ざされた東欧…その隙間から聞こえてくる音を、遠い日本で聞き耳を立てていたあの頃、僕は十分に政治的人間だったんですね!

 

アンジェィ・ワイダ監督…ゆっくり休んで下さい!

「灰とダイヤモンド」近いうちにゆっくりと見ますね…