こんにちは…!
今日は15日ですね!
つまり、旧暦で言えば、「中秋の名月」満月です。
「中秋の名月」も九月の大事な出来事なんですが、こちら東京地方では台風の影響なのでしょう、天を仰いでも雲も厚くて中秋の名月をみるには難しいようです。
でも地域によっては、この中秋の名月を見ることが出来るかもしれませんね…!
「中秋の名月」…毎月満月はあるのにこの月だけなんで?…と思う人もいるでしょうね。…英語では「Harvest Moon」つまり収穫月ということです。
この一年の畑の収穫物の穫り入れを祝う月ということですが、季節のめぐりをともに祝う共通の民としてうれしいことですね…
この中秋の名月を境に、本格的な秋の訪れを考える人も多いのではないですか。
本来ならば肌など五感で感じる秋ですが、悲しいかな東京のような都会ではエアコンもまだ稼働してるし、コンクリートの街の残熱もあるしで、秋はなにか別のもので感じるしかないようです…! 僕の若いころは自然に秋を感じたものですが…
秋と言えばやはりこの句、
「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
正岡子規の名句として有名ですが、子規がかつて奈良を訪れたときに奈良の名物の柿を法隆寺門前の茶店で食べた時に読んだ句らしいです…異説もありますが…
でも、彼の高弟のひとり河東碧悟道の読んだ句も面白いので、ここにご紹介!
「柿食うて おれば鐘が鳴る 法隆寺」…
ハハハ…俳句の妙のようなものを感じませんか?
碧悟道はさすがに子規の高弟、こんな句も先生への愛情を感じますね…!
正岡子規は「野球」にも熱を上げたことでも有名ですね。
羽織袴の正装で始球式をしている写真を見た人もいるんじゃないですか…
今も伝えられているベースボールを「野球」以下「〜塁手」「投手」「捕手」「単打」「本塁打」や「併殺」なんて言葉の日本語化も彼の発案だったと言います。
文人なのに日本の「野球の殿堂」入りしています…!
また、秋はなんとなく人への想いを深くするようです…
ふだんは気にならない、隣の人の物音も気になったりしますね…!
「秋深し となりは なにをする人ぞ」
これも秋の名句、松尾芭蕉の一句ですが長い旅の果ての彼の絶句と言われています…!
これよりしばらく後に、芭蕉は世を去ります…
「旅に病み 夢は 枯れ野を駈けめぐる」
子規は生来の病気に苦しんで若くしてこの世を去ります。
34歳の若さでしたが、その後半の数年は外出もままならなかったと言います…
僕たちも生き急がないといけませんね!…この先一生懸命生きて、さて何を残しますか…ご同輩…?