ゴッド中田の予期せぬ登場で、拍手と歓声が消えない武道館。


そんな「館内ボルテージ」のウォームアップを待っていたかのように、

客電が落ち、ライブが始まりました。


ステージ中央の巨大スクリーンに映し出される「WELCOME TO Perfume

WORLD」の文字。

近未来的な宇宙服に身を包み、宇宙船で高速移動するPerfume。

カウントダウンの中、メインステージ奥に落雷と共に現れる3つのシルエット

そして、流れ出すオープニング1曲目のメロディ。


「コンピューターシティだ!」


そう思った瞬間、すでに3つのシルエットはステージから消えていました。

なんと、僕の右斜め数メートル先にある花道のサブステージから、3人が

せり出して現れたのです。


「やられたっ!」


まるでデビッド・カッパーフィールドのような仕掛に、のっけから完敗です。

当初、ライブハウス育ちで、アリーナクラスどころか、ホールクラスの会場も

体験したことがないPerfumeでは、武道館のステージを持て余してしまう

のでは?と思っていましたが、とんだ杞憂でした。


Tの字に広がるステージを縦横無尽に駆け巡り、「GAME TOUR」以上の

パフォーマンスを見せるダンスの躍動感

足元から五臓六腑に響き渡る重低音

Perfumeサウンドと見事にシンクロしたライティングやレーザー光線

曲のテーマやイメージに合わせ、1曲1曲ごとに作り込まれたVJ映像

そして、これらの「パーツ」を、1つのコンセプトのもとにまとめ上げたステージ

演出

全てが「武道館向き」というか、武道館のような大ホールこそが、Perfumeの

「ホームグラウンド」なのではないかと感じたほどです。


そして、今回の武道館ライブで何よりも感じたのが「心地良さ」です。

これまでは、常に「集団押しくら饅頭」「脱水症状一歩手前」状態で参加して

いたPerfumeライブでしたが、前後左右に「空き」がある武道館は、非常に

快適でした。

「チョコレイト・ディスコ」や「Perfume」では思いっきりジャンプが出来、

いつもは汗だくで、内臓を圧迫されながら、「話が長いよ~」という気持ちで

聞いていたあ~ちゃんのMCも、この日は何時間でも聞いていたい

そんな気分だったのです。


そして、何よりも感じた「心地良さ」が、いつもと違う客層です。

これまでの「満員電車ライブ」では見られなかった若い女性や小さな子供たち

が、この日は多く見受けられました。

音楽に合わせ、歌を口ずさむ5歳位の女の子に、Perfumeと一緒に踊る女子

高生たち


会場内に、何か温かくて、ほのぼのとした雰囲気が漂う…。


これこそが、Perfumeの持つ明るいキャラクター、誰もが楽しめる音楽性、

そして、見ているだけで踊りたくなるパフォーマンス…などにピッタリな客層

なのではないかと、かしゆかがサブステージ正面にいた男の子に

「ぼく、いくちゅ?」とかがんで尋ねている時、ふと感じました。

(この時ばかりは、生まれ変わってかしゆかの子供になれるなら、死んでも

いいと、のっち好きの僕でさえ思いました)

もちろん若い男性や、僕らおやじ共も当然必要な客層なのですが…。


前々回のブログで、この武道館公演のあと、Perfumeが目指すのは

『エンターテイナー』なのでは?」といったことを書きましたが、この日の

Perfumeは、すでにショウビズ的なエンターテインメントの世界に向かい

始めていました。


「Perfumeの目指す未来」とは、一体何なのでしょう?。

コンピューターサウンドだから出来るライティングやレーザー、VJ映像、

そして今後は花火などの大仕掛けとの完全シンクロ演出。

その一方で、「Puppy Love」で見せたような「上・下・上上・下・上・下下」

的なファンと一体化したライブと、彼女たちならではのダンスパフォーマンス。

日本人の誰もがやったことのない「ラスベガス的なショー」であり、

「音楽界のシルク・ド・ソレイユ」がPerfumeの将来の姿なのかも知れません。


「生で演奏して歌うからライブだ!」なんていう固定観念は、彼女たちには

もはや通じないのです。

「リップシンクなんて、ライブじゃない」なんて言う輩は放っておきましょう。

「Perfume」そのものが、すでに「Perfumeという音楽ジャンル」になりつつ

あるのを、彼らは知らないのですから…。


テープ


ライブの後半(「Puppy Love」?)、頭上から客席に大量の銀色のテープ

降り注いできました。

よく見ると、そこにはPerfume3人のメッセージが…。


テープ1


【あ~ちゃん】

夢のステージ、武道館☆ほんっっとうにみなさんのおかげです!!

ギャンギャンな日にしちゃいましょーにひひ


【かしゆか】

ひろってくれたあなた!!!今日は本当にありがとうございます☆

最後まで盛り上がっていくぞーアップアップ


【のっち】

今日はどうもありがとうございます。

一緒に武道館ライブを作り上げた思い出に…ドキドキ



Perfumeの3人と、1万人の僕たちが作り上げた「武道館ライブ」。


内容やライブ後の余韻からすると、神公演」と言われる「GAME TOUR」

横浜千秋楽を超える最高のライブだったかもしれません。

そして、今回の公演でPerfumeは新たな可能性を僕たちに見せてくれました。

この先、Perfumeがどんなスターになっていくのかは、まだわかりません。

ただ、この夜行われた武道館公演が、New Perfume」の第1歩となり、

誰もが忘れることの出来ない「伝説のライブ」になったことは確かなのです。


【曲リスト】
1.コンピュータシティ
2.edge
3.エレクトロ・ワールド

MC
4.plastic smile
5.Love the World
6.マカロニ
MC
7.Baby crusing Love
8.Take me Take me
9.Butterfly (衣装チェンジ)
10.GAME
11.シークレットシークレット
12.パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
MC
13.セラミックガール
14.ジェニーはご機嫌ななめ
MC
15.チョコレイト・ディスコ
16.ポリリズム
17.Puppy Love
(アンコール)
1.Dream Fighter
2.Perfume
3.wonder2



もう、Perfume武道館公演リポ」もこれで終了と思われた方も多いと

思いますが、僕の「激動の夜」はまだ終わっていなかったのです。

九段下から、今度は渋谷に降臨した「神・中田ヤスタカ」のイベントを観に

出かけたのです。


まさか渋谷に降り立った神の横に、女神が現れようとは…。


武道館公演の余韻に浸っていた僕には、思いも及ばぬことだったのです。



「引っ張りすぎ!」と言われようが、次回のブログに続きます。