私は桜木みなとの
比較的イタイファンです
この雑感はファンがその贔屓を語っている
事を前提としてお読みください
写真を撮り忘れましたが
24日は12時30分公演を
2階6列で観劇しました
最後の2階席だと思ったので
出来るだけフォーメーションや
綺羅びやかな電飾 ライト等を
楽しみました

そして 大千秋楽
こんなに公演の終わる淋しさよりも
ホッとした気持ちになったのは
『相続人の肖像』以来かも知れません
勿論安堵感の種類は全く異なり
改めて 今公演の置かれた
異常な状況を感じざる得なく
全力で走り切ることで完遂した
スタッフキャスト観客すべてに
感嘆の拍手と感謝を送りたいと思います

特に最後の最後に
やっと彼女らしさを爆発させた
芹香斗亜
組を束ねる者としては
欠落したところはあったけれども
捏造記事と誹謗中傷の方が多かった
語る機会を与えられなかった彼女が
唯一出来る事は
誠実に自分の任をまっとうする事
日に日に明るくなる笑顔に
私達は心からの拍手を送りました

正直 私は
2番手のファンだからだけではなく
諸々の経緯から
芹香斗亜は早く進退を決するべきだと
考えていました
その想いは翻ったわけではありません
けれども 続投の決定を
非難したり嫌に思ったりもしていません
そこには必ず意味があるはずです

あさこでは味わえなかった
2番手の醍醐味を
しっかり味わいたいとおもっています

さてその2番手スター桜木みなと
本領発揮と覚醒
そもそも
彼女は幼い頃からの宝塚ファンでもなく
芸事三昧の学生時代でもありませんでした
タカラジェンヌや男役を目指して
入団したわけでもなくて
宙組95期のホープとして
大事に育てられながらも
どこか抜け出せない時が続き
本人も悩み苦しみ迷った事と思います

今公演でも 押し出しが弱い等の
劇評が大劇場当初は散見されました

もともと役者としての評価は高く
モンマルトルやグラナダでは
バックボーンやスピンオフまで
想像させる場面を作り上げ
セ・マニフィークでは
クラシックなTHE宝塚と
現代っ子の桜木のポップな持ち味が
融合して
令和の名場面を生み出しました
本領発揮 です
日に日に組子を引っ張る求心力が増し
大階段の電飾が霞む程の
混じり気のない発光
特に今回は白燕尾と階段に黒髪が映え
リアルにかっこいい等身バランスは
あ〜これが男役なんだと感じさせます

そして 宝塚のTHE男役としての
覚醒
それが コンガ でした
私は桜木みなとはショースターになる
そう確信してはいましたが
実際に目の前に現れると
予想以上に衝撃だったし
なんか皆に知られたくなかったなあ と
謎の後悔がよぎりました

宝塚ファンだったジェンヌさんの
ファンサは
かゆいところに手が届く的なフィット感はあるものの
どうしてもそこには女子目線があり
女子な自分がしてもらいたいファンサを
やってるといったパラドックスが
私には刺さらないのですが

桜木みなとはストレートに
自分が何をしたら
自分を愛してくれている人を
喜ばせ幸せに出来るか で動くのです

そして そこに16年かけて研いた
歌 ダンス の技術があるので
伝えたい想いをキチンとした形にして
放出出来るわけです

大劇場ではまわりのバランスを考え
突出しないようにしていた感があり
キャストの熱が上がるのに伴い
加速していったように思います
東京の後半は手が付けられない感じで
やりたい放題になってました

桜木みなとは今
花も実もある男役
に成長していたのです

色んなものの見方考え方があり
エンターテイメントの楽しみ方も
人それぞれです
私達観客には
緞帳の向こう側の真実など
何一つわかりはしないのです
けれども 幕が上がれば
すべての真実は観客ひとりひとりに
あります

私は劇場が 舞台が 桜木みなとが
大好きです
この場所が私の生きている証です
次のステージでも
客席に居られるように
日々をそこに向けて生活したいと
思います