個人的にはPFPレイティングではNO.1はウシクではなくテレンス・クロフォードだと思っている(但しウシクのNO.1評価は当然で異論はない)
現在無人の野を行くクロフォードが4階級制覇へ挑んだ(3日カリフォルニア州ロスアンゼルス・BMOスタジアム)。
相手はWBA世界スーパーウェルター級王者イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)※WBA同級休養王者はジャーメル・チャーロ
マドリモフは無敗でフィジカルに長けているが、いたって凡庸な選手。
予想は断然クロフォード。
クロフォードは右構えでスタートも即サウスポーとなる。
落ち着いてマドリモフの空いている所へ正確なパンチを集める。やはり前の手や技術差は段違い。
ただウェルター時代と違うのは、相手のプレッシャーを受ける時間が長かった。
やはりナチュラルのスーパーウェルターのマドリモフとライト級上がりのクロフォード。
前日計量からのリカバリーも有り、両者の胸の厚みには相当な差が有った。
マドリモフの右はモーションが少ないという特徴はあるが、同級にしてはアベレージレベルのパワーでスタイル自体も単調。
ウェルター時代の挑戦者として迎えていれば簡単に倒していたというレベル。
ただスーパーウェルター級王者マドリモフのパンチは、クロフォードにとり警戒すべき重みが有った。
クロフォードは全般通じ実に丁寧に慎重に戦った。また珍しくかななり大きなストロークの足で躱すシーンも有った。
採点は小差(116-112、115-113X2名)でクロフォード
世界戦連続KOは11で止まり、徐々にフィットすると思われるが、いわゆる「階級の壁」も感じさせた内容だった。
同級にはチャーロ、セバスチャン・フンドラ、ティム・チューら強豪揃い。
また適正階級には次世代スタージャロン・エニスもいる。
進むも戻るも36歳のクロフォードにとり棘の道。
残された時間が少ないクロフォード。
これからはビッグマッチのみの選択を!
アラブマネーはカネロとの対決を用意するかもしれないが、カネロの下位互換?マドリモフとの試合内容では待望論が出ることはないだろう。