「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日4月20日

 

理念と経営2024年4月号より

 

「天下の台所」をよみがえらせた
”関西財界の雄"
 

 

 

 

 TODAY'S
 
五代 友厚

 

大阪の、否、日本の経済界の立役者といえるのが五代友厚だ。
東の渋沢、西の五代といわれた経済人の、波乱万丈の人生とはーーーーーーー。

P80抜粋

 

近代起業家列伝:五代友厚

五代友厚は、大阪、いや日本の経済界における重要な存在でした。彼の生涯から、現代の経営者や起業家が学べる点は数多くあります。以下、その主要な教訓を紹介します。

  1. 逆境をチャンスに変える力

    • 五代友厚は、江戸時代末期の政治的な動乱をビジネスのチャンスと捉えました。彼は、西日本経済界の原動力となり、大阪商法会議所(現・大阪商工会議所)を設立し、その初代会頭に就任。また、大阪株式取引所や日本製鉄の前身となる会社に関わるなど、商業基盤の強化に尽力しました。
  2. ビジョンの持続性と地域社会への貢献

    • 「天下の台所」として知られた大阪を、近代的に再興させた五代の取り組みは、今日に至るまで評価されています。彼のビジョンは、ただの事業拡大にとどまらず、地域社会への積極的な貢献として表れました。
  3. 国際感覚と外交戦略

    • 英国商人トーマス・グラバーとの接触を通じて、国際政治における日本の立場を理解し、薩摩藩の外交戦略を担うなど、五代は国際感覚に富んだ行動を展開。彼の外交戦略は、日本の近代化に不可欠でした。
  4. 教育への投資と人材育成

    • 五代は大阪商業講習所(現・大阪市立大学)の設立に関与し、後進の育成に努めました。教育への投資は、持続可能な経済発展のための重要な要素であると認識していたようです。
  5. リーダーシップと個人の品性

    • 五代のリーダーシップは、果敢でありながらも、常に公正であろうとする姿勢が評価されています。彼の個人の品性とリーダーシップが、多くの人々に影響を与え、信頼を集めたのです。
       

       

現代社会は、その変化の速度と範囲において、かつてないほどのスピードを見せています。テクノロジーの進化、グローバル化の進行、そして社会構造の変化は、私たちに日々、臨機応変な対応を求めています。多くの専門家は、このような時代には、その場その場の迅速な判断が成功の鍵だと言います。しかし、この流れにただ追従するだけが最善の策でしょうか?

私たちの行うべきことの根本には、変わらない真理が存在します。人間性、倫理、協調性などの基本的価値は、どんな時代でも変わりません。技術や戦略は進化するかもしれませんが、これらの根底にある原則は不変です。したがって、時代の変化に対応する際には、表面的なテクニックや一時的な流行に流されることなく、これらの普遍的価値を重視することが重要です。

 

真のリーダーシップは、時代の流れにただ流されるのではなく、時代を見据えつつも、変わらぬ価値を大切にすることです。