New Zealand Herald紙で見つけた記事。

つい先日、パリ発上海行のAir Franceで飛行中に機材故障があり、急遽ロシアのイルクーツクという街に着陸。乗客乗員合わせて約290名が、極寒のシベリアの地で3日も過ごしたそうだ。
まさか、不時着して機内で3日も過ごしたのか!?と思ったらそういうわけではなく、ちゃんとホテルに滞在して修理を待ったようで、凍え死ななくてよかったなあ。
でも、ロシア滞在のビザがないので、みんなホテルで過ごすしかなかったので大変だったみたい。
滞在2日目に代わりの機材がフランスから飛んできたのに、その機材にもトラブルが見つかり、修理に1日かかり、結局合計3日の足止め。
写真は、ようやく飛行機に乗る人達。
 
 
仕事の人、旅の人、里帰りの人、、、外にも出れず(出てもマイナス15℃!)、ホテルで何もできずに3日間。想像するだけで、ああ大変。他人事でよかったよかった。。。。。
 
 
 
が、実は私もちょっと前の出張時に、あやうく帰国便に乗れずに数日待つことになるのか!というプチ事件がありました。
 
 
今回購入した航空チケットはニュージーランド航空の周遊券。
 
オークランド→成田→台北→香港→オークランド
 
このような便を予約して、日本と台湾で仕事をしてニュージーランドにもどってくる予定でした。
 
しかし、日本最終日の滞在地は大阪。
 
予約している台北行きの飛行機は、成田発の午前便。
 
わざわざ大阪から成田まで行くのは大変。
 
そこで考えたのが、LCCで関空から台北へひとっ飛び。
 
成田/台北のチケットは切り込みなので、値段はあってないようなもの。
 
 
「やっぱり大阪からは、関空便やで~」と、ご機嫌で、台北に向かいました。
 
台北は、近くに山があってほっとする。
ご飯は美味しいし、人は顔が日本人と似ているし、みんな物静かで親切。
いいところでした。
 
3日間の滞在を終えて、さあ懐かしいふるさとニュージーランドに帰ろう!
 
台北→香港はキャセイパシフィック航空。
そして、香港でニュージーランド航空に乗り継げば、明日の朝にはオークランドだ!
 
 
と、ご機嫌さんでチェックインカウンターに行きました。
 
ら、「あなたの予約はキャンセルされてます」 
 
?? なんで??
 
「成田から台北間を乗られてませんね。そのせいで自動的に残りのフライトもキャンセルになっています」
 
!!
 
そうだったのか。乗らないと連絡しなくてはいけなかったのか。
 
なんとなくそんな気もしていたので、日本にいる時にキャセイに電話したけど、全然つながらないので、「もう、いいや」とそのままにしていたのだ。
元旅行会社の社員らしからぬ、このアバウトな自己判断。
 
さあ、どうしよう。
 
困った困った。
 
「ご自身でニュージーランド航空に電話して交渉してください」
 
と言われたものの、台北の予約センターにかけても全然つながらない。
 
余裕を持って空港に到着していたが、気持ちは焦るばかり。
 
このまま台湾で無宿人となる人生を送るのか。ニュージーランドに残してきた家族よ、みんなありがとう。いい人生だったよ。
 
「しかし待てよ、携帯からだと、つながらないのかも?」と思い、キャセイパシフィックのチケットカウンターに電話を借りに行って、人生が変わりました。
 
カウンタースタッフから連絡を受けていた、別のスタッフがすでにニュージーランド航空と連絡を取ってくれていたのです!
 
「香港からオークランド行きの便のお席は予約を復活させてくださいました」 
 
!!!わー、ほんとですか!
 
嬉しぃ~!ありがとう!
 
「でも、乗り継ぎ可能な香港まで行く便が2つあるのですが、もう満席なんです。」
 
・・・・・ 無言で固まる僕。
 
パソコン画面を何度も見直しながら、ほんとうに空きがないか確認してくれている。
 
僕とおそらく同世代のこの台湾人女性スタッフの名前は名札に「Erica」と書いてある。
 
梶芽衣子(現在の)に似ているような気がする。
 
Ericaさんお願い!なんとか空きを見つけて! と願うもむなしく、やっぱりない。ないものはない。
 
 
そして最終手段が、【Staff stand-by】。
 
キャセイ勤務関係者(家族など)が、席が空いていれば無料で乗れますよ、という席に期待しましょう、という手段でした。
 
 
飛行機出発予定時刻の30分前にならないと空きは分からないそうで、それまでは様々な悪い事態を想像したり、(香港まで行く便に乗れない→今夜もう1泊→明日も満席→そのまま繰り返し、、、)とか、きっとなんとかなる、と楽天的に考えてみたり。
 
そして、とうとう予定の時間に。
 
キャンセル者は出たのだろうか?そう思って行ってみると、
 
カウンターの周りにはなんと6人もいるではないか。
 
待つ身が1人だけではないことに一瞬ほっとするが、ほっとしている場合ではない!この人たちに勝たなくていけないのだ!
みんな香港まででしょ、僕はオークランドまで行くんですよ。譲ってね、お願いね!いや、きっと事情を考慮してくれてチケットは回ってくるはず。。。。
 
 
2人の女性の名前が呼ばれたあと、「これでこの便の席は埋まりました。次回の便の空きをお待ちください」という無情の発表。
期待が甘かったことを認識しました。
 
 
 
一度日本に帰って、今夜の成田便に乗れないか?いや、上海まで飛んで、上海から乗れないか。
ニュージーランドのシダの芽のように、思考はくるくると回る。
余計なお金を払わない代替方法はないだろうか? 
 
でもまあ、せっかくなので、台北空港をよく見ておこう。まだもう1便チャンスが残ってる。まだ気持ちに余裕を持とう。
 
そう思ってチェックインカウンターをぐるっと一周して、またキャセイのカウンターに戻ってきたときでした。
 
「Mr. Konishi!!! 席を用意できたわ!」と、例の梶芽衣子  Ericaさんがチェックインカウンターに来てくれてました。
 
手には搭乗券と荷物タグ。
 
!!!! ??(喜びのガッツポーズと、どうして席が空いたのか?)
 
時計を見ると、すでに搭乗開始時刻。
 
出発まであとわずか20分。
 
「さあ、早く!」と促すEricaさんに荷物を渡し、搭乗券をもらう。
 
御礼を言ったその後はイミグレーション、ボディチェックを「すみません!すみません!」と人をかき分け、搭乗ゲートまで猛ダッシュ。 
 
幸いにまだまだ搭乗中だったので、セーフ。
 
機内で汗をぬぐいました。
 
 
その後、香港の空港ゲートに駐機しているニュージーランド航空機を見た時には、安堵安堵。
 
 
いつかまた、台北に行くことがあれば、到着ロビーからまっすぐ出発ロビーに向かい、キャセイパシフィックのEricaさんに御礼を言わなくては。
 
プチ事件ではなく、大チョンボだったけど、終わり良ければ総て良し!
 
やれやれ😥