50歳を過ぎた頃から暮らしを見直す④ | 建築家との家創りって?

50歳を過ぎた頃から暮らしを見直す④

子供が独立して夫婦で暮らす。

そんなタイミングに、食洗機が壊れたことで
リフォームを検討し始めたご夫婦のお話。

ここ最近よくご相談をいただくご夫婦の
代表的な事例なので、ご紹介しています。

昨日は、リフォーム会社からの見積をもとに
異なる思いを持つご夫婦がお話する。

その入り口までお話しましたよね。

夢見る奥様とリアリストなご主人。
どうなっていったのか。。気になりますよね。

見積書を見ながら、ご主人が切り出します。

水回り全部もいいかなとは思ったが、
結構金額がするので、壊れている食洗機だけ
買い替えることでいいんじゃない?

三点セットより。。
外壁の塗り替えもしないといけないかなと。

それを聞いた奥様。
ずいぶんと気持ちに差があることに気が付きます。

いきなり、大がかりなリフォームをしたい!
とは言い出しにくくなったそうです。
確かに、そうでしょうね。

そこで、奥様は一旦保留にしました。

どういう話にすると、ご主人に伝わるか。。
いろいろ調べたりしながら、考えます。

調べてみると、このタイミングだからこそ、
大がかりなリフォームがいい!という説明が
されていて、なるほどと思ったそうです。

ご主人に納得してもらうために一番いい理由は
この年齢であれば、まだ10年以上働けるので、
その間に、リフォーム資金を稼ぎやすいこと。

シニアになってからだと、退職金や貯金を
切り崩していくことになると、不安になりがち。

これから、お金をつくっていけるこの時期なら
その不安は、相当解消されるなと。

週末に、ご主人とお話することに。

お金の話を中心に、このタイミングで、
もう少し大がかりなリフォームがいいかも。
そんな話をされるわけです。

ご主人は、お金の話には納得しながらも、
どこまで大がかりにするのか?と問いかけます。

奥様のお話は、こんな感じだったそうです。

今までは、家族で過ごす時間が多かったけど
これからは二人で、一緒の時間、一人の時間を
過ごしていきたい。

リビングで、テレビを見ながら趣味のヨガを
楽しみたい。

夫婦だけで食事なので、ダイニングテーブルでなく
対面キッチンのカウンターで食事するといいかも。

リビングに一人掛けのチェアを置いて、
そこで、ご主人の趣味でもある読書を楽しむ。

共通の友人を招待して、一緒に食事を楽しみたい。
などなど。。

これを聞いて、ご主人はいいかもと思ったそうです。

奥様がお話したことって。。
これからを、どう過ごしていきたいのか。

どんな暮らし方をしていきたいのかを示したんです。
だから、共感してもらえたんだと思います。

家族構成が変化するタイミングって、子供ができて
家族が増えるだけでなく、子供が独立して、
家族が減っていくのも変化ですよね。

そこから、どう暮らしていきたいのかを見直すのって
とてもいいことだと思います。

設備というモノのことだけでなくて、
暮らしまで考えれるといいのかなと思いますよ。

明日、もう少しだけお話しますね。