小梅ロマンチカ
どちらが頭でどちらがお尻かもわからないです。

虎ロープを掛けようとするとものすごい興奮状態。

ケージからなんとか出すと、彼は痒さと痛さで床にのたうち回ります。

ずっと長い期間この苦痛に耐えてきたのでしょう。

人ならばとっくに気がおかしくなっているのでしょう。


小梅ロマンチカ
あんなさんとpinoさんと私は悩みます。

センターでさえ、雌雄の判定も出来ない状態です。

体は辛うじて触れますが、顔を触ろうとすると激しく威嚇しました。


威嚇は「痛いだろうからか?」


この状況になるまでに人を信じる本能を欠如させ、どう頑張っても慣れることが出来なかったらと頭を巡ります。

元は飼い犬だったはず、可愛がられていた期間もあったはず・・・

でも、人間に対する恐怖心を拭えない子だったらと。


センターからの相談を受けた時に当面の預かり予定をカコさんにお願いした。

カコさんに電話を掛ける。

その場にてあんなさん、カコさん、pinoさんと悩む。


でも引き攣れて肉が抉れている彼をなんとか痛みから解放してあげたかった。

目の前の小さな命へのせめてもの思い。


小梅ロマンチカ
カコさんのお店に到着して出来るところまで、毛玉を剥こうと言う事になった。

細心の注意をしてバリカンを入れて行く。


小梅ロマンチカ
傷の無い背中部分はなんとか剥けた。


小梅ロマンチカ
これ、汚れた犬が横たわっている光景じゃ無いですよ。

剥いた毛玉の後です。

言い方は悪いですが、ちょっとした着ぐるみです。


後は・・・


問題の肉が抉れている部位になりますが、痛みに暴れる彼にはもう鎮静無しのバリカンは無理です。

糞尿毛玉、血液とショウエキの臭いで恐ろしい悪臭がしていますが、そんな事も気にしてられません。

急ぎ、いつもお世話になっている東京の協力病院へ運びます。



小梅ロマンチカ
混んでいる病院なのに、院長はじめスタッフさんは嫌な顔ひとつせず迎えてくれます。

慣れている男性看護師に保定してもらい処置が始まります。

鎮静を掛けるために心音チェック、血液検査を済ませ、レントゲン、目の治療、耳の治療、抉れた肉の治療と病院スタッフ総出、カコさん、綺羅の手術の立ち会いのはなちょびぃさん、pinoさんと協力します。


鎮静を掛けても反射で体は抵抗するように動きます。


壮絶・・・です。


情けない私は途中吐き気で中座してしまった位。


皆、ボロボロのこの子を救うために必死。



小梅ロマンチカ

小梅ロマンチカ

小梅ロマンチカ
耳の中はブドウのようにボコボコに腫れ上がり、膿がダラダラと出てきます。

目も膨れ上がり、目脂で覆われている。

先生は何度も何度も生理食塩水で洗い、薬を投入してくれます。


小梅ロマンチカ
その間に鎮静の有効時間との闘いでカコさんはバリカンを掛けます。


小梅ロマンチカ
アンモナイトのように巻いた爪も処置します。


小梅ロマンチカ
心電図、レントゲン、血検、外傷の治療。

なんと言うチームワーク。


小梅ロマンチカ
ようやく終盤に差し掛かります。

鎮静が覚めてきました。

そしてやっと顔が見えてきました。


これから治療をしながら、しばらくカコさんの家でのんびりゆっくりします。

痛みや痒みから少し解放してくれば、少しづつ人へも慣れてくれると信じています。



お名前はカコさんがブランカと名付けてくれました。

ブランカの悲しい過去はここで終わり。

よくここまで頑張ったね。

ゆっくりでいいんだよ。

みんな、ブランカが好きだよ。


皆さま、どうぞブランカを応援してあげてください。



もう2頭の引取はあんなさんと同僚Rさんと千葉の協力病院へお任せしました。

part3で報告します。




ひとつの命を救うことに多かれ少なかれ苦悩することはよくあります。

でも救った命に救われるのが私達のような気がします。