■ アイズ・ワイド・シャット

 

 

 

 

 

 

ニューヨークで暮らす内科医ウィリアム(ビル)は、結婚9年目となる美しい妻アリスや6歳の娘とともに何不自由ない生活を送っていた。ある夜、ウィリアムは妻から、家族旅行中に他の男に性的欲求を感じたことを告白され激しい衝撃を受ける。性の妄想に取りつかれながら深夜の街をさまよい歩く彼は、ニューヨーク郊外の館で行われている秘密のパーティに足を踏み入れるが、、、

 

 

 

 

 

 

公開の4か月前に急死したスタンリー・キューブリック監督の遺作になった本作。リアルタイムで見れる最後だと思い公開時は2回劇場へ見に行った思い出深い作品です。夫婦の嫉妬をテーマにした本作、夫婦の嫉妬をテーマとした作品でトム・クルーズとニコール・キッドマンが主演というまさかのキャスティングに驚きます。表面的に見ると、妻に嫉妬した夫の浮気願望が暴走し、夜を彷徨った挙句、再び妻の下に帰ってくるありがちな冒険談のようなお話ですが、

 

 

 

 

 

 

現実と夢、妄想に願望が分からないように折り重なり紡がれた仕掛けに満ちた物語になっていて、シンプルにみえて見返す度にあれはどういう意味なのか?という疑問が溢れる構造を持った作品です。

 

 

 

 

 

 

最後のセリフも様々に解釈が出来て、本当に夫婦の嫉妬を描いた作品なのか、それとも、という根幹の部分にも疑問を持ってしまうようなキューブリックの謎めいた遺作です。そして今作も音楽の使い方と映像のセンスは刺激に満ちている最高の怪作です。

 

 

 

 

 

ではまた次回ですよ~! バイバイ

 

 

 

 

 

 

 

キューブリックの音楽センスが光るこのチョイスが最高です 音譜 キラキラ