フロリダに暮らす孤独な高校生ジェイクにとって祖父だけが唯一の理解者だった。幼い頃から祖父の語る荒唐無稽な冒険譚を聞くのが大好きだった。ある日、その祖父が謎めいた死を遂げる。やがてジェイクは祖父が最期に遺したメッセージに導かれ、英国ウェールズのとある小さな島へとやって来る。そして大きな屋敷の廃墟を目の当たりにするジェイクだったが、島を彷徨ううちに、いつしか屋敷が焼け落ちる前の世界へと迷い込んでしまう。そこでは美しい女主人ミス・ペレグリンと、奇妙な能力のために外の世界では生きられない子どもたちが暮らしていた。第二次大戦でドイツ軍に空爆されたはずのその屋敷は、時間を操ることができるミス・ペレグリンによって同じ一日を繰り返し、子どもたちは年をとることもなく平和に生き続けていたのだが…。  

 

 

 

 

 

 

こちらは2016年公開の アメリカ 映画になります アメリカ

 

2011年 ランサム リグズ が発表した小説を ティム・バートン が監督した ファン

 

タジー映画であります  三日月 かなりクセが強い監督さんの為、皆さんも 作品に好き嫌

 

いが分かれる作家さんだと思いますが、今作は原作自体が ティム・バートン 向けの為

 

か、はたまた ジョニー・デップ と ヘレナ ・ボナム・カーター が出ていない為か、一

 

般受けしやすい映画に仕上がっているように思います  ごめんなさい

 

 

 

 

高校生のジェイク (両親からもちょっと不思議な子扱いされております) が、大好き

 

な祖父エイブ に幼い頃からおとぎ話のように聞かされていたお話が、祖父の不可思議

 

な死 の遺言によって 、そのお話の舞台である イギリスのウェールズの ケインホルム

 

島 へ訪れる事になります 祖父が子供時代過ごしたと言っていた こどもたちの家へ向

 

かいますが、そこはドイツの空爆によって破戒された廃墟となっていました  ジェ

 

イクは導かれるように、その廃墟に入って行くと、そこには 祖父の エイブ を知る不

 

思議な子供達がいるのでした

 

 

 

 

誘われるままに奥に入って行くと、そこには爆撃をうける前の 美しい庭に建つ屋敷が

 

ありミス・ペレグリンと、不思議な能力を持つ子供達 (異能者) が暮らしているので

 

した この ミス・ベレグリン は時間を操る事が出来、ループという全く同じ一日を繰

 

り返す日々の中で子供達と、この世界を守って暮らしてきていたのでした しかしそ

 

んな世界では満足しない同じ 邪悪な 異能者 に彼女達は狙われているのでありました  

 

その後、祖父と彼女達の関係や、普通だと思っていたジェイクの特殊能力や、邪悪の

 

リーダー バロン 率いる ホローガスト という怪物達の存在と、対決が繰り広げられる

 

事となります

 

 

 

 

ミス・ベレグリンと共に居る子供達は、鉛の靴を履いていないと空中に浮いてしまう

 

エラ を始め 風船5、手が高温な子 火、身体が透明な子 ランニング、一番小さい女の子なのに怪

 

力の子 筋肉 身体の中に蜂を住まわせている子 ハチ、後頭部に大きな牙の口を持つ子 くちびる

 

見た夢を投影出来る子 テレビ、無生物に命を吹き込む事が出来る子 ハート、植物を一気に成

 

長させる事が出来る子 にんじん 双子で普段は白いマスク姿しかしマスクを取ると!な子 目玉の親父

 

という普通の世界では暮らせそうもない子供達 ですがそこに マイノリティ に対する

 

監督のメッセージは皆無であります そして、ループの世界の中で暮らす彼女等の葛

 

藤的なものも無く、この生活を肯定的にしか描いてはおりません 葛藤するのは ジェ

 

イク のみに収まっています

 

 

 

 

決定的なのは、お話のバランスでありまして 前半、島までたどり着くまで結構スロ

 

ーペースで ジェイク について描かれるのですが、ミス・ベレグリン と出会ってから

 

詳しく説明が欲しい ループの定義や、ホローガストの存在や、ミス・ベレグリン のよ

 

うな人が数人存在している事、ラストで重要なループを辿って戻ってくるといった、

 

細かいけど重要なこの世界の セオリー が説明不足で、こちらがその辺りを自分で解釈

 

していかないとならないのであります

 

 

 

 

前半の時間をこちらに回しておくれ~!と心の声が聞こえて来るのでありました ぐすん

 

しかしであります、そんな事は気にしなければ充分楽しめる映画である事は間違いあ

 

りません 子供達との生活や、ミス・ベレグリン が バロン に浚われてしまい、ジェ

 

イク を中心とした 異能者子供版 アベンジャーズ チーム が活躍しだして一気にテンシ

 

ョンが上がって来ます(X-MENチームでもいいですが、、、) 一番の見所は ホロ

 

ーガストVS 命を吹き込んだ ガイコツの戦いであります ドクロ 剣 ガイコツ軍団の戦

 

いっぷりを観ているだけで楽しめます ティムバートンの真骨頂であります

 

 

 

 

後半は子供達それぞれの特技?を生かし バロン との戦いとなるのでした このバロ

 

ン役の サミュエルLジャクソン の悪役っぷりも板についた怪演ぶりとルックスであり

 

ます そして思春期の ジェイク の甘い恋なども描かれていて、多方面の方にも好まれ

 

るような仕上がりとなっています この映画で最も貢献しているのが、ミス・ベレグ

 

リン を演じるエヴァ・グリーン さんなのは間違いありません 彼女の存在がこの作品

 

をビシッと絞めています 他にも祖父役で、テレンス・スタンプ もったいない使い

 

方で、ジュディ・ディンチ がちょこっと出演されています (あれは何だったのでしょ

 

う?)

 

 

 

 

ティムバートン 映画が苦手な方 (私も実は、あまり、、な方で、アクの弱い「ビッグ

 

アイズ」なんかが好きでして、ならバートンじゃなくても良いのでは?と自分に突っ

 

込私む私)でも楽しめる ファミリームービー と言っても過言ではない、(バートン 

 

ファンには物足りないかも知れませんが) 作品となっております ラストはある意

 

味 バートン らしい選択のエンディングになっておりますが、暇な時に気楽にご覧にな

 

るには最適な映画でございますので気が向いたら、ちょこっと観てみてはいかがでし

 

ょうか?です

 

では、また次回ですよ~! バイバイ