「来るとき、マイナンバーカード、かみさんから受け取って持ってきてくれる?」
母「いいけど。カード、まだ私は作っていないのだよねえ、よく分からないところもあって」
「あ、そう。とにかくよろしくね」と電話を切りながら、確かにプライバシー面で不安な点はあるけど、当方背に腹はかえられぬと思ったことのある皆さんこんにちは、何日か前の新聞を読むとこトン、です。
4月12日の朝日新聞に。
チャットGPT 全世界が実験台
データ集中と監視 強まる恐れ
元グーグル社員のメレディス・ウィテカー氏によれば、問題なのは、世界で数えるほどだけの企業だけがAIを開発し、提供するリソースを持っていることだと。中立的でも民主的でもない。究極的には彼らの利益につながるようにつくられている、と。
ここであげられている企業、とは、マイクロソフトやグーグル、フェイスブックにアマゾン…。
私にも身近な企業ではないか、と驚く。
具体的になんか影響あったかな、と考えたらすぐ思いつくのは検索サービス。今朝、アメブロを開いたら、まずメンズシェーバーの広告が目についた。なんで私が欲しいと思ってること知ってるのよ、と考えたら、昨日少し検索して、アマゾンで値段とか調べたのでした(^^;。
アメブロでも、あなたにおすすめの記事はこれです、とか、あなたが興味を持ちそうなブログはこちらです、とか頼んでもいないのに紹介してくれる。
ありがたいときもあるけど、頭の中を先取りされることにちょっと違和感を感じたこと、思い浮かびました。
ウィテカー氏は言う。
「そうです。人々は無料で商品やサービスを得て、費用は広告主が払う、という仕組みこそが監視ビジネスの中心です。彼らは『テクノロジーは無料である』という魔法のような考えを一般の消費者の間に広げることに成功しました。」
そうだったのか。私は魔法をかけられていたのか!何か、すとん、と胸に落ちました。
何か分からないことがあれば、すぐグーグルで検索。だって利用は無料、使い放題。欲しいものはすぐアマゾンで検索。たくさんの商品の中から比較しながら選ぶことができて、便利だから。このサービスも無料、だ。
ただ(無料)より高いものはない
よく言われる言葉。
でも、この波にあらがうことはできるのか。
ウィテカー氏も厳しい見方をされている。
巨大IT企業は大きな力を持っていて、政府機関や社会インフラの多くが、マイクロソフトやグーグル、アマゾンに依存しているから、と。
目下、私の住む地域でもマイナンバーカードが普及してきている。また、保険証とマイナンバーカードの一体化も始まっていて、それこそ今さっき、かみさんから届いたマイナンバーカードで保険証の手続きをしたばかり、だ(^^;。
顔認証付きカードリーダーでピッと本人確認して、あっという間に保険証の情報が読み込まれ、「はい、とこトンさん。ちゃんと4月1日から加入になっています」と受付の方から言われ、ホッと安堵したのでした。なにせ、保険証はまだできてなくて支給もされていないのですから。
マイナンバーカードの力、有効性を実感した次第でした。
これも彼らの魔法なのかなあ。とてもじゃないがかなわないや。
顔認証付きのカードリーダーにもAIの技術が使われてるとのこと。
やがてはAIを通してそれをコントロールする巨大IT企業に情報が握られ、強いものはますます強くなり弱いものはますます弱くなる、そんな社会にならないことを案じつつ。
無料、便利といった魔法の波にあらがうことは難しくやがては潮に流される。しかしせめて自分の位置だけはGPSなどのIT技術に頼るのではなく、自分の頭で認識し続けたい。