保守主義か社会主義の選択だという自民の時代錯誤 | 永田町異聞
2009年07月31日(金)

保守主義か社会主義の選択だという自民の時代錯誤

テーマ:政治

自民党の内部資料に、「関係者手持ち資料」という小冊子があるそうだ。


今日ネット配信されたダイヤモンドオンラインで、経済ジャーナリスト、町田徹氏が書いている。


「今回の選挙は『保守主義』の自民党か、『社会主義』の民主党か、の選択である!」というタイトルがついているという。


このタイトルが時代錯誤であるのは言うまでもないが、町田氏が「クセモノ」と指摘しているのには、別の理由がある。


「自由民主党 政務調査会」発行のこの資料が、実のところ、霞が関の主要官庁の官僚たちに「民主党の粗探し」をさせて、作らせたものだからである。


町田氏の記事によると、ある有力官庁の永田町担当者は「1度ではなく、執拗に何度も、民主党のマニフェストの粗探しをするよう要求された」という。


その中身は記事には載っていないが、大体の想像はつく。


「昔の名前で出ています」ではないが、米ソ冷戦終焉前の「自社体制」のようなイメージを醸し出す、虚構の対立図を考えついたのだろう。


冷戦時代は、たしかに、日本を社会主義国家にしてはならないという国民多数の思いが自民党政権を支え、その対立軸として、自民党にとっても社会党は重宝な存在だった。


国会対策費として、カネが自民党から社会党に流れていたのはよく知られている。


しかし、冷戦が終わるとともに、政治状況は一変した。世界各地で民族や宗教の争いが起こり、市場原理優先のグローバル経済競争がはじまった。


自民党の退潮はベルリンの壁が崩壊した平成元年(1989年)からはじまっていた。この年の参院選で自民党は結党以来の惨敗を喫し、参院は与野党逆転の、いわゆる「ねじれ国会」となった。


長期政権に胡坐をかいて、リクルート事件など腐敗が目立った自民党は明確な存在意義を失い、平成五年には政治改革を求める小沢一郎ら多くの議員が離党した。


その後は、政権交代可能な二大政党体制をこの国に根づかせ、それによって国民主権を実現しようという動きが、政界の一つの大きな潮流となった。


もたもたしてきた民主党が、ようやく成長し、日本の歴史上初めてといえる、国民による政権選択選挙が目前に控えている。


そのときに、下野の恐怖におびえる自民党が思いついたのが「民主党は社会主義だ」というフレーズだった。


周知の通り、自民党は、政権政党としての責任を棚に上げ、プライドをかなぐり捨てて、民主党へのネガティブキャンペーンに血道をあげている。


新聞への意見広告、ビラやパンフ、マスコミへのコメント、もちろん街頭演説。あらゆる手段を用い、機会をとらえて、民主党攻撃用「キャッチコピー弾」をぶっ放す。


たとえば、「政治はギャンブルじゃない」「民主党のお試し政権」というフレーズで、「いちど民主党にやらせてみよう」という世論をけん制した7月のパンフがある。


このなかに、民主党の社会主義色を強調するキャッチコピーや文章が並んでいる。


「国の平和と安全を守る法律に反対する民主党」「日教組寄りの民主党の教育政策」「民主党の国家観は日本の歴史や有り様を自虐的にとらえ伝統や誇りを否定している」・・・。


日本の教育の劣化は、日教組はもちろん、自民党政権下の文科省にも責任がある。文科省への指導はどうであったのかを問いたい。


また、歴史認識については、政権党として従軍慰安婦の強制連行を認め反省とお詫びの意を表明したのは、1993年の「河野談話」であり、いまもなお自民党政権はそれを踏襲しているのではなかったか。


自らのことを棚に上げて、民主党に勝手な色をつけるというのは、いくら政争とはいえ、品格ある政治家の姿ではない。


国民が、政党に求めているのは他党を罵ることではない。そのことに、まだ気づいていないようだ。


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