この人のこの自由さ、なんなんだろね。
末っ子の奔放さってやつ?
ただの天然?
空気読めない系?

カメラ回ってる時は大分マシになってきたけどやっぱ俺といるときは気が緩むってこと?
そこ前向きに捉えていいのかね俺?

「翔くん大好き」
「急に!?」

今まさに俺の残念さを呆れた顔で小馬鹿にしてたくせにその台詞?
これまた奔放故?それとも天然?

「俺たまに考えちゃってたの。昔みたいな時間ってもう来ないんだろうなって」
「お?おお…」

さっきからエラい寸止めが続いてますけど。
長くなりそうだな…

「昔に戻りたいとか思ってるわけじゃなくて、昔があって今があるわけだから全然いいんだけど
…なんだろね、贅沢なんだろね」

俺だって。
俺だってさっき言ったみたいにさ、たまには昔みたいにお前にベタベタに甘えてもらいたいよ。

どうしようもなく会いたいとか
無理してでも何したいとかしてほしいとか言って欲しいよ。

でももういい大人だしいつまでもそんなのおかしいじゃん。
求めるのも求められるのも理性ってやつが勝つようになるじゃん。

「指。写真撮っとこ」
「イヤお前今!?」
マッパでベッドから降りてトコトコと
中世ヨーロッパの調度品みたいな小さなテーブルに近付いてく。
それだけ見てれば潤も絵画の一部のようなんだけど…
パシャリと機械的な音がして「上手く撮れた」と画面をこちらに向けながら笑顔で戻ってくる。

「幸せだなぁ…幸せだよ、俺」
ベッドに戻っても画面を見てるから。
「そんなのいつでも見れるじゃん。携帯置いとけよ」
そう言うと潤はパッとこっちを見て。
「あ。今のイイね」
「…はぁ?」
「強めのやつ。そういう翔くん好き」
「ちょ、なんだよそれ」

今日はやけに好き好き言うな。
誕生日だから?
それとも昔に戻ろうって計らい?
普通に恥ずいんだけど。

「今の残念な翔くんも好きだけどやっぱ昔みたいなのもイイなー」
「残念なのたまにだろ。通常がこっちだから」
「えーそお?ふふふ」

うん、まぁ俺も…

「俺も昔の可愛い潤がイイなぁ」
「何それトゲ?」
「いや語弊」

今の皆を引っ張って独り立ちしてる潤は尊敬してるし自慢でもあるけれど。

「俺がいなきゃダメみたいな潤が懐かしいよ」
「何言ってんの」

また潤は呆れた顔して照れもせず続けた。

「昔も今もこれからも翔くんがいなきゃ俺はダメだよ」


じゃあ………これからも一緒にいますか。








☆おしまい☆






あれー…限定記事に行くような雰囲気にならなかったなぁおかしいなぁ(・∀・)

そんなことより台風大丈夫でしたか?(ですか?)
私は音と揺れがすごくて眠れませんでした…
ねむー!
そして朝確認したらチャリカバーと玄関にぶら下げてた虫コナーズがいなくなってた…
(被害がそれだけで良かったんですけど…けど…)

皆さん無事でありますように!