「にの眠そう〜」
寝起き特有の、独特な声でアナタはベッドから「一応僕も起きてるよ」ってアピールする。

「誰のせいだよ…」
朝が早いと言っても準備に時間がかかる訳でもないからギリギリにベッドを出たわけだけど
素肌のままシーツに包まる恋人を見ればそれはそれは名残惜しいもので。

それなのに
「…今日は来ないでくれるんでしょう?」
帰らないでほしいという意図は隠して敢えて憎たらしく訊いてしまう。

「んー、だってにの遅いんでしょ?」
だから気を遣うとこ間違ってるって。
夜中まで無茶して変なことしてるんだったら早く寝て今日も明日も来てくれた方が嬉しい場合もあるってこと、
そろそろ気付いた方がいいよ。

「まぁ…早くはないと思うけど」
「…くふふっ、じゃあ適当に来るよ」

会話は噛み合ってないけど気持ちは通じてるみたい。

「あ」
「ん?」

ピコンと相葉さんのいる枕元の携帯が明るくなって。

「ごめん一瞬見えちゃった。リーダーからみたい」
「?こんな朝からなんだろ」

手渡されて中を開くと1行だけ。

​────来週の収録のあと、少し時間ある?

「……こわ」
思わず声が漏れた。

この手のLINEやメールは実に返事がしづらい。
大抵断りたい内容の場合が8割で。
でも断る理由をグダグダ考えることも面倒で。

ただ相手が大野さんだしな…
借りがあった気もするしな…

「どしたの?」
「や…なんでもない」

俺も1行だけ、簡単に返事をした。
{CA48F05B-C948-49D1-9E7E-FAD84948EA19}



━─━─━─━─━─


「返事来た?」
駅に向かってるサラリーマンや学生らしき人たちと反対方向にタクシーは進む。
後部座席の隣で無言で携帯をいじってた潤くんは興味なさそうにそう訊いた。

「…うん、『ほんとに少しだけなら』だって」

予想とは違って即座についた既読と返信。

それは早く俺に諦めろと言っているようで。

「ははっ。『彼』らしいね」
「…ほんとにこれで終わるんだ」
「なに急に。自分で言い出しといて」
「いや…なんかカッコイイ、忘れられない一言とか1週間で考えなきゃいけないんだと思って」
「あら。あなたでもそういうこと考えるんだ?」

そりゃこんなに好きだった相手、最後くらいキメたいし出来れば忘れないでいてほしい。
……なんて諦めるつもりなのに未練タラタラだな。

「『困らせない言い方』思いついたらさ、俺にも教えてよ」
「……パクるの?」
「純粋に知りたい」

俺の失恋宣言からずっと冷めた目で見てたくせに。

「…誰も困らせるつもりで好きになったわけじゃないんだもん」

そんな顔されたら潤くんの分まで苦しくなるよ。
{39B9AC40-73F2-4C69-AA35-5BA4D1A59267}






☆ご無沙汰しております…
覚えてますか?嵐潤です。

気付けば4月。
新入生新社会人の皆さんはワクワクドキドキですね。
花粉症の私はグズグズズルズルです。
今年はひどい。
ひどいと言えば息子のイヤイヤもひどい。
トイレトレーニングもできてない。
コメ返もできてない。

す、すみません…
つい寝かしつけと一緒に寝ちゃいまして…
(この前なんて19時過ぎに寝て夜中ハッ!!って起きたら23時でした。その時間でも起きてるのが大人やで)

更新も頑張ります…


では最後に息子情報を。(いらん)
最近観光地に行く機会が多く、顔出し写真スポットを見つけると自らハマりに行くようになりました。
{17BB431B-3798-4C38-AD7B-E294CBE3C783}
いないと思ったらスタンバってた息子。