想定内ではあるけどさ。

「…2番目でいいの?」

そこまで人は無表情でいられるもんかね?

「……うん。むしろ何番でもいい」

少しは驚くかな、とか。
少しは嬉しそうにするかな、とか。

少しでもそう期待してた俺はいたたまれなくなって視線を落とした。

そしたらニノは冷静に
「何番目かでは絶対好きでしょ」
だって。


告白されてるのに全然動じない。
それどころか他人事みたい。

それがまた俺への無関心さを表していて…

「…そういう…好きじゃなくて…」
ちょっと悲しくなるよ。

「なら頑張んなさいよ」
「え?」

想定外の言葉に顔を上げると相変わらずの無表情。

「俺の1番になれるように、頑張ってよ」
「え…」

いつまでもそれ以上何も言えない俺にニノはついに噴き出して。

「他人事?アナタに言ってんだけど」

それって……

「アナタに期待してるから言ってんだけど」

それってそれって。

「が、がんばります!」

大野智。
不屈の魂で頑張ります。
{23C8F6C5-21A5-453B-8017-00ADB01D7430}



☆おしまい☆